実際に起こった事件の映画化は面白くない
僕は実際に起こった事件を映画化することについて、あまり興味を持てません。
例えば有名な映画でいうと「JFK」です。
ジョン・F・ケネディ(JFK)の暗殺事件です。
一度くらい映像で見たことあると思います。
ケネディ大統領はオープンカーに乗ってパレードを行っている最中に、銃撃されたやつです。
事件の主要な容疑者として、リー・ハーヴェイ・オズワルドが逮捕されましたが、彼も後にジャック・ルビーによって暗殺されました。このため、オズワルドが単独で犯行を行ったのか、背後に陰謀があったのかについては、今なお議論が続いています。
こういうのを映画化するわけです。
しかし、映画化すると面白くないのです。
理由は主に二つあります。
●実際の事件を知っている場合。
映画の脚色やフィクション部分が気になり、リアリティが欠けると感じることが多いです。
ケネディ大統領はオープンカーに乗ってパレードを行っている最中に銃撃された、あの実際の映像に勝てるわけがないのです。
フィクションとして描かれるとそのインパクトが薄れます。現実の出来事は、その背景や影響を知っているからこそ感情に訴える力がありますが、フィクションではその力が弱まることが多いです。
●実際の事件を知らない場合。
フィクションとしての映画が普通に感じられるということです。
例えば、9/11のワールドトレードセンターに飛行機が突っ込むという実際の出来事は、その現実の重みや衝撃があるからこそ強い印象を与えます。
しかし、その事件を知らなくて9.11の映画を見るとします。
そうなると、建物に飛行機が突っ込むという展開は、まああります。現実だったら凄いことですが、フィクションの世界では普通です。そのため、映画としてのエンターテインメント性が欠けることが多いです。
なので結局のところ、事件を知ってようが知らまいようが面白くないということになるわけです。
こういうので一番面白いのは「世界仰天ニュース」という番組のように、ナレーションベースで実際の映像と再現VTRをうまくまとめて放送するのを見るのが、一番刺さります。
結論として、実際の事件を映画化することには限界や課題があり、必ずしも全ての観客に響くわけではありません。
そのため、僕個人的には、実際の事件を映画化することにはあまり興味を持てず、映画にする意味はないと感じています。