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私の読書(時間×場所・空間×目的)

 一か月ほど前にとある記事を読みました。

フルタイムライフでも読書量を確保するための私的読書案内 - Days

 こちらの記事は「フルタイム労働と読書をいかに両立しているか」を軸に書かれた記事です。その中で重要な要素としてTPPが挙げられています。

T・・・Time(時間)
P・・・Place(場所・空間)
P・・・Purpose(目的)

フルタイムライフでも読書量を確保するための私的読書案内

 今回はこの三つの要素について私の場合どうなのか、という話をします。

*Time(時間)

 読書をするための時間を確保すること。これが一番難しいのではないでしょうか。実際、一番苦戦しました。私の趣味は音楽、特に合成音声を使用したオリジナル楽曲を聴くことと文章(感想や紹介の記事)を書くことで、なかなかまとまった時間をとることができていませんでした。音楽を聴きながら本を読むこと。このことが私にはできないので。(もちろんBGMとして聞き流すことはできます。ですが、聴くことはできません。)

 読書の時間を作るために私はありきたりですが、隙間時間を読書に充てました。移動時間や待ち時間にいつでも読むことができるように本を持ち歩き、電子書籍もスマホで読めるようにしました。たった5分でも思ったよりも読めるので、この方法はシンプルで私に合っていました。

 また、本をいつまでに読むか決め、読書時間を大まかに生活の中に組み込む方法も効果がありました。私の読む本は、8割図書館から借りています。そのため、〆切が発生します。すると、自然と読む必要が出てきます。(ただ、いつも読書に割ける時間分以上の本を借りてしまうことが多いです。図書館に行くと気持ちが高まってしまい、ついつい借りすぎてしまいます。最大貸し出し数は6冊、貸出期間2週間ではよく読めて2~4冊だということをいつも忘れてしまうのでした。)

 本当は一日の決まった時間に本を読む時間を設けたいです。ですが、難しいため小さな時間を充てています。また、定期的な読書への衝動がやってきたときは、素直にそれに従うことにしています。

*Place(場所・空間)

 読書をする場所といえば、図書館です。静かで周りに本があると読書欲が刺激されます。今まで常に生活圏内に図書館があったからなのか、この空間に足を運ぶと落ち着きます。自分の居場所だと思える空間の一つです。本の匂いを感じながらの読書は、私に必要な時間であり、小さな寄り道です。

 自宅では、ノイズキャンセリング機能のあるイヤフォン(Bluetooth)を無音のままつけて、読みます。集中しすぎると寝食を忘れてしまうのでアラームをかけて、水分補給も忘れずに。読みたい本を置くスペース作りも。視界に入る位置に作成するのがポイントです。

*Purpose(目的)

 読書をする目的は、ただ単純に楽しいから。この記事を書くために、時間をかけて読書をする理由を考えてみました。ですが、結局文字を読めるようになったあの頃と変わっていませんでした。本を読むことは楽しい。だから、本を読みたい。

 もちろん、新しい知識を得ることや物語に浸るなど、何かしら得たいものがあり、それを満たすために読んでいる面もあります。ですが、私の軸になっているのは本を読んでいるときの心地いい感覚です。

 自分のペースで読み進められ、イメージを自由に広げられる媒体としての本がたまらなく好きです。上手く表現できませんが、本を読んでいるときは自由でいられる感覚があります。深呼吸できる気がする。本を読むことは、私にとって呼吸することに近いです。

 そのため、しばらく本(または、まとまった文章)を読んでいないと、読みたい衝動に襲われます。活字中毒に近いのかもしれません。そのときは迷わず図書館に行きます。閉館日のときは、電子書籍や自分の本棚にある本を読みます。

 読書を多くするようになったきっかけの一つは、持病で友達と遊ぶことを諦めたという後ろ向きなものでした。ですが、今は感謝しています。こうして自分の伝えたいことを文章で表現できる基礎を培うことができたから。

 読書について書くことには、正直ためらいがありました。それは自分のことを書く必要があったからです。読書と私は、それほど結びつきが強いもの。意図せず読書の秋といわれる時期に、書けたことに縁を感じています。

 さて、今日は何の本を読もうかな。


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