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うちのSS
今回はりんご栽培に欠かせない薬剤散布の機械、スピードスプレーヤー(通称SS)について紹介します。
SSはりんごや梨、ぶどうなど主に果樹園で活躍している薬剤散布機です。性能や年式によって形が異なりますが、うちで使用しているのは運転席がオープンになっているもので、最新型だとキャビン式といって運転席がしっかり囲まれているものもあります。
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全長3m弱、車高1.2mほど
うちでは実家と他2軒の農家で共同利用しているのですが、現在のSSを購入したのが10年ほど前で中古なのでおそらく25〜30年前の年式だそう。
元々はピカピカの真っ赤な車体だったのですが、長年の散布により薬剤の色が付いたりしてカサカサの半分黄色になりました…笑
使用頻度にもよりますがメンテナンスをしながら長く活躍することができます。
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SSは風の力で薬剤の水溶液を霧状にして噴射します。風圧が強いほど遠くまで飛ばすことができます。
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噴射口は穴の大きさで散布量を変えることができます。例えば春のように樹に葉っぱが少ない時期は小さい穴のものを使い、今のように葉っぱが多くなると大きい穴に取り替えます。
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噴射は主栓と左上右の3方向に開閉レバーが分かれていて、畑の状況によって開け閉めを操作しながら走ります。
前方に注意しながらレバーを上げ下げするのはちょっと難しいです。
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運転の仕方はマニュアル車とほぼ同じで、アクセル・ブレーキ・クラッチを足で踏み、ギアチェンジをしながら速度を変えます。
副変速の高・中・低を定めてから1・2・3のギアを入れます。
最高速度が高の3で、13.2km/hです。薬剤散布の時は中の3か低の3で走っています。
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(こちらもカサカサで見にくくてすみません…)
また車輪の動き方が3種類あり、二輪操舵・四輪操舵・四輪駆動を使い分けます。
四輪操舵は前輪と後輪が別々に動くので回りやすく、畑の中ではこれにして走ることで樹や支柱などにぶつからないよう避けながら走行しています。
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9/10に今年度の薬剤散布が無事終わり、SSもお休み期間です。
途中で何度かトラブルが発生したりとけっこうボロボロなうちのSSですが、来年も一緒に頑張ってもらいたいと思います。
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