「物理的に実感/実証/経験できてから感情や思いを書く」
『ひび』の頃から読んでくださっている方はきっとわかると思うけれど、
「文章表現をする時の自分の中に課しているルール」
のようなものが自分の中に以前からあって、
改めて認識している最近です。
それは「物理的に実感/実証/経験できてから感情や思いを書く」ということで
逆に言うと、それまでは書いちゃいけないんですね。
書くと、よくないことになる。
ほぼ無意識、と言うか
結局は自分の全表現形態にもそれを課しているので
改めて思うこともなく、自分に課してきた事だったのですが。
最近小説を書いているときに、改めて具体的に思考して気がつきました。
ま、それを具体的な言葉にしていま書き留めている。実況中継的な文章ですこれ。
「物理的に実感/実証/経験できてから感情や思いを書く」というのは
「感情や思いを、物理的に実感/実証/経験した事へと落とし込んで書く」とも言えて、
「辻褄が合う」みたいなことで、「普遍性がある」ということかと思うのです。
感情だけ、思いだけ、だとすごく独りよがりなものですが、
人前にお出しするには誰もがうなずけるような
パズルをカチッと合わせるような
普遍性がないといけない。
だいたいの感情は、物理的なこととリンクするのです。
長年の表現活動の中で何度その奇跡のような事実に驚いたことか。
それを課しているのです、あらゆる表現形態において、わたしは自分にずっと。
「とんちを効かせる」という言い方もします、最近。
「なるほど〜腑に落ちるわ」という事で。
小説を書いていて、意識するようになりました。
こうやって気づいてゆくことはすごくエキサイティングです。