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「グレー」を受け入れられていますか?極端な思考を柔軟にしていくアイデア

オンとオフの切り替え、皆さんは得意ですか?

わたしは苦手、というか、今まであまり切り替えを意識せずに過ごしてきたように思います。

接客業を経験してからというもの、仕事をするときのマインドってとっても大切なんだと身に染みて感じる日々です。

わたしは、接客業を続けるのがつらくて仕事を辞めてしまいました。最近になってあのころの考え方を振り返ると、先輩たちと自分に思考の差があったのではないか??と気づいたのです。

「だからつらくてつらくて仕方なかったのかな?」という気づきになり、自分を労われるきっかけにもなった「思考の振り返り」を、ここに書き残そうと思います。

接客業のプロは切り替え上手

わたしは以前、リラクゼーションセラピストをしていました。長くセラピストとして働く先輩たちを見ていると、共通して「オンオフの切り替えが上手」だと感じます。

先輩セラピストは、お客さんが来れば笑顔であいさつして施術、笑顔でお見送りします。でもお客さんが帰ると「強く揉めってキツかったよね~」とちょっとした文句を言うこともあったりします(ここだけの話ですが)。

わたしにはそれが理解できなくて。

ニコニコ愛想よく接客するには、そのお客さんのことを好きにならなきゃいけなくて、だから文句が出るわけがない。
逆にどうしても好きになれないお客さんだったら本気で丁寧に施術しようという気になれない。

ここに「切り替え」の大切さがあるような気がします。

わたしの考え方は「0か100か」。好きな人じゃなければ真心こめて仕事に打ち込めないし、好きなお客さんなのであればちょっとの文句も許されない。それは仕事中でも仕事が終わっても。感情と仕事を一緒くたにしか考えられませんでした。

ですが、接客のプロは「切り替え」をして柔軟な考え方を持っています。接客中はオン、接客が終わったらオフ。オンのときはプロとして相手に確固たる技術・接客を提供して笑顔で帰ってもらう。でもオフになればお客さんはある意味もう関係ない存在だから、と割り切れる。

「好きか嫌いか」という極端な判断

いままで気づかなかったのが不思議なくらい、わたしは極端な思考で生きてきていました。

たとえば、人と会ったあとに「○○だったよね~」と評価するような行為は、すべて文句や悪口に聞こえてしまうのがわたしの悪いクセ。
文句を言う=その人のことが嫌い」という超極端な方程式を立ててしまう。

だから、「さっきあんなこと言ってたのに、なんでその人とそんな笑顔で話せるの??」と感じてしまいます。

「○○だった」というのは好きか嫌いかを表現しているんじゃなくて、ただ感じたことや事実を述べているだけなはず。なのにわたしはどうも「好きか嫌いか」でとらえてしまうクセがあるようで、それが接客業にとくに影響していました。

極端な考え方をどう変えていこう?

接客業をし始めてから、自分が極端な思考の持ち主であることに気がつきました。思い返すと、この思考によってつらさを感じてきたことは数えきれないほどあっただろうな、と感じます。

「グレー」であることを許容できない白黒思考は、うつ状態にもつながるそう。

極端な思考であるため心的負担が増大しやすく、うつ病やパニック障害などの精神疾患の根本原因ともなり得ます。

白黒思考の原因と改善
https://sorakumo.jp/report/archives/224

一度うつ状態だと診断された経験があるわたしにとって、「なるほど確かに」と思わざるを得ませんでした。

いまだに極端な考え方をしている自覚があるのですが、どう改善していけばいいだろう、と自分なりに考えてみました。

極端な白黒思考から抜け出すために試しているアイデアを紹介していくので、同じ気持ちがある人は参考にしてみてください。

  • いいところ、悪いところを必ず1つずつ挙げる

  • 「好き」「嫌い」以外にも感情表現を増やしてみる

いいところ1つ、よくないところ1つ必ず挙げる

いいところがある⇒ 好き!
よくないことろがある⇒ 嫌い!

といった極端思考を改善するため、物事を判断するとき、いいところと悪いところ両方を挙げるという方法を試してみています。

メリットとデメリット、リスクとリターンを考えるときと同じように、感情を抱いたときも「いい悪い」を両方考えます。

そうするとグレーな感情に近づきやすい気がします。わたしの思考だとすぐに「好き・嫌い」の判断に繋がってしまうので、いいことと悪いこと両方考えてみる。

両方考えたら安直に「好き・嫌い」の判断に至らないため、効果的なんじゃないかなぁ、と実行中です。

「好き」「嫌い」の分類を増やしてみる

よく性格テストなどで見かける項目「どちらかといえばそう思う・思わない」。あれを回答してると、「はっきりしてた方がいいでしょ!」と思って両極端な答えをしてしまうことがあります。

しかし、世の中グレーなことの方が多いのかも、と以下の記事を読んで考え直しました。

この世の大半のことは「グレー」だからです。
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極端な考えをする人は、すべての物事をトレードオフで考えすぎています。カレーとラーメンをどうしても両方食べたいのであれば、2つを頼んで食べられるだけ食べればいいんです。

ひろゆきが呆れる「極端な考え方しかできない人の特徴」ワースト1
https://diamond.jp/articles/-/29285

いつも「○か✕か」という2択の考え方にとらわれています。でもたしかに、なにを選択するときって2択だけじゃないんです。

視野を広げたら、もっとやりようがあることの方が多い。

なにかを判断するとき「好き」「嫌い」という判断しかできないなら、判断項目を増やしてみようかな、と。

性格テストと同じように「どちらかといえば~」という回答があったっていい。極端に判断せずに、まずは5項目くらいにわけて判断してみるといいのではないでしょうか?

  • 好き

  • どちらかといえば好き

  • どっちでもいい

  • どちらかといえば嫌い

  • 嫌い

こんな風な判断基準で考えてみると、あいまいなことの方が世の中多い。そして「どちらかといえば~」で判断することは決して悪じゃない、そう自分に言い聞かせてみています。

極端思考な自分に気づけていますか?

極端な考え方をする人って、自分のことも責めやすい人だと思います。たぶん、一つのちいさな失敗だけで「もうおしまいだ…」となりやすいから、失敗した自分を責めてしまいがちなはず。

わたし自身、「わたしは割と自己肯定感あるから~」とか思っていたのですが、他人から言わせると自分を責めることが多いって気づいたり。
自分では気づかない自分もたくさんあるんです。だからもし、あなたが「なんかよくわからないけどつらい」というような状態だったら、極端な思考になり過ぎてない?と自分に問いかけてみてほしいです。

この思考のクセでつらいんだということがわかったら、「グレーなこともあって、グレーを許容してもいいんだ」と考えられればOK。ちょっと思考を柔軟にすれば、ちょっとだけ心が軽くなるはずです。

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すずかわあかね
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