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対話で取り戻す今の心と現在地(2023)

※写真は対話の当日の夕食に天ぷらを選んでしまい、開始に向けて急いで揚げたことが一つのハイライトでしたのでこの一枚を。

 森川すいめいさんを迎え、オープンダイアログをしたあの日から2ヶ月が経過し、先日企画の栄留さんいぶきさんで再びオンラインの場を創ってくださいました。

その場とは、オープンダイアログを経て、その後自分の中に何が起こったか、今どんな状態かをオンラインで集まり、トーキングサークルによってシェアするというものでした。

トーキングサークルとは
ネイティブインディアンが太古の昔から大切にしてきた時間で、集う人達が輪になり、内なる声に耳を傾け合いながら、その場を共有することを楽しむコミュニケーション方法です。さらに詳しくはこちら

 内省し、心を言葉に出せるところは出し、互いに今の気持ちを共有する、感じる受け止める、ここまでの時間を振り返る、という時間を過ごしていく中で私は心と体の現在地を確認していくといった感覚がありました。
現在地の確認という中で、日々生活をしながら多くの場合は、「今」という瞬間に実は向き合えていないのでは、ということを改めて感じました。
特にこの十数年は、アップダウンはありながらも、多くは「忙しそうだね」という言葉と時間感覚の麻痺による過去、現在と未来とが混沌としたトランス状態が続いていました。その字の通り、忙しいという感情は心を亡くす状態ということを体現していたと思います。今の地に立つという感覚、とても大切な気づきでした。

 そしてトーキングサークルの時間は、とても心温まる瞬間が続きました。
通常オンラインの集まりというと、能動的な参加を求められ、何か話さなくては、聞かなくてはという心持ちのことも多いのですが、プレッシャーもさほどなく、ありのままでいられたというか…等身大の状態であったと思います。印象的な出来事として、いつも私がミーティングをしていてもあまり関心を示さない子ども達が、代わる代わるモニターを覗きに来ていました。何か感じたのかな。

 そうした時間を作って下さったすいめいさんには、今回も心から感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。さらに今回は、すいめいさんは、開始と結びにおことばをいただいたのみでしたが、全体を通じ心温まる場が続いていました。ファシリテーションとなると、その時間に目的を達成し、場を回し、期待以上の成果物を生み出さなくてはということでとても力が入ることが多いのですが、すいめいさんは、前回同様に場に委ねていくという全く圧を感じないまでも、どっしりとした芯のある佇まいでした。そして端的な言葉で全体に温度が伝わり、そこが会を通じて保たれるエネルギー、本当にすごいです、、引き続き学ばせていただきたいと強く感じました。
日々接している子ども達や我が子にもこの様な姿勢で向き合うには…アドボケイトでの学びなどを通じてさらに思考を深めて行きたいと思います。

 ご参加のみなさんのお話も印象的なお言葉やエピソードがたくさんあり、心を豊かにしてくれました。素敵なお時間をありがとうございました。


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