見出し画像

訪問看護の魅力その①

最近ナースの話は、結構ナース業界の辛い話をしてきました。ナースの現場は本当に過酷なんですが。それをずっと言っていてもねー。
と思いました。

今回から利用者さんとの
ほのぼのエピソードも書いていこうと思います。

今日の主人公はAさん90代女性。
私がよく行く訪問の利用者さんです。

彼女は医療機器があり、一人では自由に外に出られない方。
外にでるなら。ご家族の協力が必要なので。
ほぼご自宅。
朝起きて、ご飯食べて、テレビみるといった感じ。

ある日彼女から『こうやって、何にもしないで1日が終わっていくのよね。あなたたちが来るとこうして話したり、笑ったりできて。楽しいわ。』
『こんなに長いこと生きるはずじゃなかったんだけどね。なんだか生きてるって感じ。』

はっ。と感じた。
私は彼女の時間のごくごく一部に登場。
楽しい楽しみと表現されていたが
あとの残りの在宅時間は何をされているんだろうか。


彼女に聞くとテレビと。

そこで彼女に、私は好きだったものを聞いてみる事にした、

彼女は『昔は、いろいろやってね。』と
そしたら、突然いつもなら緩慢にしか動けない身体なのに、今まで見たことのないくらい勢いよく立ち上がり押し入れの中の写真を見せてくれました。

そこには昔作った編み物の作品がたくさん。
Aさん編み物が好きなんですね。と
声かけてみると

彼女は『昔はね〜。』と『もう無理ね、こんな身体だし、手が思うように動かないし。』と話していた。

そこで私は、Aさんやってみましょうよ!と声をかけてみると彼女は『できるかしら?できるなら。やってみたいわ。』と、今まで見たことのないようなキラキラした顔で答えてくれた。
しかし、彼女から『ただもう毛糸もないし、かぎ針もないわ。』と
そこで、私のスマホでネットショッピングをみせると
『へー。今はなんでもこうやって買えるの。セットになってるのね。お店に行かないといけないって思っていたわ。』と

『娘に頼んでみるわ。』と

幸い親子関係の良いAさん。
簡単にご家族にお願いできそうであった。

1週間後ご自宅へいくと娘さんがいてご本人から依頼があったと教えてくれて
私はその場でとってもうれしい気持ちになり喜んでいた。

その際娘さんから以前Aさんが作った作品をだしたのでみてくれますか?と

すごい大きなパッチワークで感動してしまった。
それをみて。私が習いたいと言うと
笑いながら『そんな。おもしろいわね。』と

今、毛糸や作品など、ときめく物を探しているとの事。

家でテレビだけ見ていた方が
私たちの刺激でこんなにも笑顔で話してもらえ、“ときめき”を感じるものを探すようになるなんて。
やっぱりこの仕事面白いよなぁと。

人生100年時代という日本で、どれだけの人が自分の好きなように生きているであろうか。

好きをつづける。力を支援したいし
私も好きを続けようと
勇気をもらいました。

Aさん。むすめさん。ありがとうございます😊

いいなと思ったら応援しよう!