おすそわけ日記 80 「夕方ブランコ」
茜射す頃、お洒落をして家を出る。
「ブランコに乗りたい。」
近所の小さな公園に行ったら、小さな子供たちが遊んでいた。ブランコがいっぱいだったので、ベンチに座って瞑想をする。子供たちの歓声が聞こえるのが、今を感じられていい。
少しして、母親に連れられて子供たちが帰っていく姿を見送り、空いたブランコに座る。
ヒールの靴で地面を蹴る。上に上がったら漕いで、あとは地面に着かないように、足をまっすぐ伸ばしたまま。身体に風を感じて、ブランコの動きに身体を任せて。とてもとても、気持ちがいい。
空を仰ぐと、真上にうっすらと浮かぶ上弦の月。
今は、月と私と自由だけ。
毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。