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おすそわけ日記 103「お天道様と」

見上げた空が青い。

今日も、お天道様と米の飯はついてまわっている。

「素晴らしい。」


月に一度の通院のはしごをこなす。

主治医とオンラインでの会議システムを使った仕事の話になる。

気を抜いていたら、先生が「映像も、え〜ぞ〜。わかりますか!?」と繰り返している。

とっさに「私は、伊丹十三が思い浮かんだんですが。」と返してしまった。

不本意ながら、語尾の「ぞう」しか被っていない。

が、先生は「何を想像するかは個人の自由ですから、いいですよ。」と満足そう。

「よかった。」


通院お疲れ様のご褒美に、インドカレーのお弁当とケーキを買う。

カレーは、帰りの電車の中で匂うんだよねー。

でも、みんなマスクしてるから大丈夫。

じゃなかった!すごい匂ってる!

肩身を狭くしたいが、バッグとカレーとケーキの三つ持ちは幅取るのよ。

「ごめんなさい。」


家に帰り、ちょっと咳が出たので、念のため、今夜は家でもマスク着用。

夕食後、母と一緒に『桃太郎侍』が出てくる時の鼓の音の口真似。

「ぽんぽんぽんぽんぽんぽーん!」

「ぽんぽんぽんぽんぽんぽーん!」

二人で楽しんでいた所で「マズい!飛沫感染!」と我に返り、マスクをする。

感染経路が「娘と桃太郎侍」とか、万が一にも勘弁してほしい。

「ドキドキ。」


毎日、お天道様と米の飯と、笑いもついてまわっていて、ありがたい。


【今日の一枚】本当は、右上が彩雲みたいで綺麗なのですが、サイズの関係で切れてしまって残念。

【追記】ネタとして診察時のくだらない話だけを拾っていますが、先生は、こんな時だからこそ、いつも以上に穏やかに笑いを取ってくださっているのだと思います。コミュニケーションが思い遣りと信頼関係の上に成り立っていて、ありがたいことです。

今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。