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おすそわけ日記 270「映画館で映画を観たい」

引越しを機にテレビを処分した我が家。映画やドラマは主にそれぞれのスマホで見ている。

画面が小さいと、とても窮屈。世界が小さくなったような、自分も小さくなったような。身体と一緒に心も縮こまって固くなる。

私にもっと大きな画面を!広々とした世界を!


そんな時に観たい映画を見つけ、どうせなら、月に一回くらいは映画館に行きたい欲が出てくる。

気づいたら、入会手数料の千円を払い、シネマポイント会員に登録していた。

わーい、わーい、これで、映画を六回観ると一回無料だよー。今までずっと、そんなに観に行けるかなと踏みとどまっていたが「行けるのか」ではない。「行く」のだ。

月に一度位は「スマホで無料視聴」の流れから外れ、大きな画面へ飛び込んでみようよ。


そう思って、二ヶ月連続で映画館へ。今日は、母と連れ立ってエグゼクティブシートで鑑賞。ポイント会員になると、三千円のプレミアムシートが通常価格で利用できる。リクライニングが出来る座席の横に荷物が置けるスペースもあって快適。

快適過ぎて、映画の途中で寝た。それも、かなり大事なシーンで。


帰り道、「久しぶりの映画館、どうだった?」と母に尋ねたら「やっぱり、映画館で映画を見るのは、いいね。広々してるし、集中できるし」そう答える母の目がキラキラしている。

昨日、スマホに向かっていた母が「何となく見ている」と言った時とは、別人のよう。


少しの贅沢で、こんなにも心と呼吸が晴々とする。

来月も映画館に足を運ぼう。たとえ、観たい映画がなくとも。

自分の興味の枠を広げるつもりで出かけたら、新しい出会いが待っているかもしれない。



【今日の一枚】こちらの映画館で、先月は『哀れなるものたち』、今日は『落下の解剖学』を鑑賞しました。『哀れなるものたち』は監督が好きと云うか、この映画ぶっ飛んでていいなぁと思うと、監督が同じ人か!なパターンです。

【#つづく日々に】のタグをつけて、日常で心ときめいたことを投稿中。日常のよろこびをみんなでシェアしあって、笑顔が増えたら嬉しいです。

今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

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大橋 あかね
毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。