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akaneおすそわけ郵便 第四回「ナソナとイソニ劇場〜おかえりなさい〜」

ナソナこと、母、七十七歳。生粋のおとぼけ。
イソニこと、私、五十二歳。ボケとツッコミの二刀流。

そんな二人が繰り広げる、愛と笑いとちょっぴり心配も詰まった日常を描いた「ナソナとイソニ劇場」が、ここに開幕!

今までのあらすじ。仲が良すぎてずっと一緒に暮らしてきた、働き者のナソナとぐうたらなイソニ。昨年の元旦、突然、相手もいないのに「私、結婚します!」宣言をしたイソニは、ナソナの心配を余所に、出会い、同棲を果たす。あれよあれよと言う間に、今年の二月に入籍。そして、あれよの間も無く、十月に離婚。七十代になってはじめての一人暮らしを謳歌していたナソナは、またも家に転がり込んで来たイソニに「狐につままれたよう」と嘆息するのだった。

夕飯に、母が作ってくれた豆乳鍋を食べながら、離婚あるある話になり、同棲の際に、元夫が母に言った台詞が「お預かりします」だったことを思い出す。

母「返される前に、帰って来ちゃったね。」

私「返品じゃないからねー。自分で帰って来ちゃうからねー。
  
  なんか、そう云う話、読んだことあるなぁ。」

私「あ!呪いの人形だ!自分で持ち主の所に帰って来るヤツ!」

母「呪いの…戻ってくる…。」

母よ、何故、肩を落として遠い目をするのですか。

ずっと家に居ついて座敷童と言われていた頃が懐かしい。


【今日の一枚】土偶ですね。似ていると言われます。

【akaneおすそわけ郵便】は、大橋あかねが三十年以上かけて集めたポストカードに、自分の日常や愛するモノについてなど、その日の気分で書きたいことを書いて郵送でお届けすると云う企画です。こちらは、そのnote 版。今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

(C)akane ohashi 2019

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大橋 あかね
毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。