ギフテッド・2Eの不登校

こんにちは。
不登校・引きこもり専門カウンセラーの西村あかねです。

今日は、ギフテッド・2Eの子どもたちが不登校になりやすい原因についてお話ししたいと思います。

まず、ギフテッド・2Eについて簡単に説明します。
ギフテッドとは、IQが高い人や、特定の分野で秀でた才能を持つ人の事です。また、「2E」とは、「Twice Exceptional」の略で、IQが高いのに学習障害や発達障害を持つ人を指します。

ギフテッド、2Eの子どもが不登校になりやすい理由にはいくつかの要因があります。

  1. 学習状況への不適合感
    ギフテッド、2Eの子どもたちは普通の授業において、学習内容が簡単すぎたり、応用がきかなかったりするため、不適合感を感じることがあります。そのため、授業が退屈に感じたり欲求不満、授業への無関心や嫌悪感が生じ、不登校に至ることがあります。                   


2.人間関係の適応問題
ギフテッド・2Eの子どもたちは知能、才能、興味、理解度などで周りの同級生とはかなり差があるため、会話がかみ合わなかったり、話が通じなかったりすることが多いです。そのため、人間関係に対して苦手意識をもつことがあります。また、ギフテッド・2Eの子どもたちは感受性が高く、周囲の反応に対して敏感なため、いじめや友達を傷つけるような行動や言動があると、大きなショックを受け、不登校などの問題につながることがあります。


3.やりたいことに時間を使ってしまう                 ギフテッド、2Eの子どもたちは、すでに高い知能を備えているため、学校の授業が物足りなく感じ、自分で自由に学ぶことを欲することも多いです。決まったカリキュラムで動く、学校という場所に縛られず、自分で自由に学びを深めることもできます。「自己学習で十分」という考え方が、不登校に至る原因となることがあります。

4.外部からの要求に対するストレス
ギフテッド、2Eの子どもたちは、学校や社会的な仕組みが常識となっている場であっても、そのような場が自身に適しているとは限らないため、外部からの要求にストレスを感じることがあります。例えば、試験での高い成績を求められること、ホームルーム活動などでの群集行動を強制されること、または慣れない社会的ルールを守ることなどが挙げられます。このようなストレスが蓄積されると、不登校に至ることがあります。

このように、ギフテッド、2Eの子どもたちが不登校に至る原因には、学習状況や人間関係の適応問題、外部からの要求に対するストレスなどが含まれます。これらの要因が複合的に影響しあって、不登校に至る場合があります。

見た目では、困り感が分かりにくい事もあるので、子どもの様子をしっかり見ること、担任の先生に学校での様子を聞くこと、どんな困り感があるのかを本人に聞くことなどが有効です。
あまり学校にこだわらず、本人が学びやすい環境で学びを深めていけるようにサポートしていきたいですね。

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