政治は論理的か合理的か
〜感情が判断に与えるプロセス〜
政治における政策立案は、データや分析に基づいて合理的なプロセスを経て行われますが、政治の意思決定は常に論理的・合理的であるとは限りません。人間の感情や社会的要素、特に選挙や権力維持の場面では感情や直感が大きな役割を果たします。
ここではその脳がどのように反応しているのか、感情が判断に与えるプロセスをまとめました。
1.脳の構造
2.非論理的・非合理的な要素
3.論理と合理と感情のちがい
4.議員の仕事は論理・合理・感情はどのように作用されるのか、議員の役割は?
5.論理・合理・変革・感情のバランス
6.選挙での判断
1.脳の構造
脳科学では、論理、創造、感情を司る脳は以下の3つに分かれると言われています。
• 人間脳(論理的思考や創造性を司る)
• 哺乳類脳(感情や社会的なつながりを司る)
• 爬虫類脳(本能的な反応を司る)
特に哺乳類脳は感情に関与し、選択の自由がある以前に、実際には9割が無意識に反応していることが明らかになっています。
例えば、朝起きたら顔を洗い、家を出るときに靴を履くといった日常的な行動・決定はほとんど意識せずに行われ、これが無意識のうちに蓄積される行動パターンです。
2.非論理的・非合理的な要素
代表的な例は以下の通りです。
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