白樺嵐山@大賀美沙知の妹を自称する者
未だに覚えられない岩石学・地質学について理解を試みるシリーズです。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの二次創作小説です。
JR西日本グループのMaaSアプリ「tabiwa」を利用した旅行の想い出です。
「和風」という概念に関して考察を試みるシリーズです。
日本全国の麗しき擬洋風建築たちの記憶です。
もう少し詳しくなりたいと思っている岩石について、お話しします。 久しぶりの岩石回です。 2020年冬アニメ「恋する小惑星」を視聴して以来、門外漢ながら地質学を修めようとなんとなく努力をしているのですが… 2024年現在、一目見るだけで「あ~、○○岩ね!」と同定できるまでには至っておらず、もう少し頑張りたいなァと思う、今日此頃であります。 そんな岩石、成り立ちから大別して①堆積岩、②火成岩、③変成岩があるのですが、前回は堆積岩について扱ったのでした。 そして今回は【②火成岩】
心を抛つ刹那のボクと 心を開く刹那のボクと ボクの量はおんなじだ キミがボクを満たしたのは刻々の生の一杯 天華恋墜 第四章: オウムアムアにも届きそう。 1… …… ボクはあの日、夢を見た。 眩いばかりに、光彩陸離たる夢。ステージに舞う少女達の煌めきを眼前にして、キラキラとボクの視界が明滅しまるで別世界に迷い込んだかのような感覚。そうして旋律が聞こえる。少女たちの想いはボクの魂を揺さぶり、一つの魂に一つの物語が生れ、一つの音楽は観る者の心に新たな輝きを灯す。その
私は為すべき事を為し、 進むべき道を進み、 あんたに、私が一番だって言わせたい――。 天華恋墜 第三章: 藤色の感情にて 1… …… 私には幼馴染がいた。 加賀との国境近く、能登地方の小さな町で。物心ついた時から、うちの隣の家に一歳年下のちっちゃな子が住んでいた。一人はすっごく可愛い服着たお人形さんみたいな子で、もう一人はTシャツ短パンの男の子みたいな恰好。最初はきょうだいかと思ってたけど、なんとびっくり、同一人物。綺麗な金髪の毛先に水色のメッシュが入っていて、うな
この静寂はあたしの生命であり この静寂はあたしの神である しかも気むずかしい神である キミの愛の好奇心にさえも 尚烈しい擾乱を惹き起すのである キミはその一点に手を触れようとするのか いけない、いけない―― 天華恋墜 第二章: ふたつの約束 1 北陸の冬は鼻が劈くような寒さがする。師走にもなるとすっかり天地の気が塞がって冬となり、一層重苦しく黒ずんだあの空を眺める度に、ことしの初雪は何時になるだろうかとイヤな感じがするものである。おれは石川県に生れたが、加賀や能登に限らず、
あたしにあなたが無いとしたら―― ああ それは想像も出来ません 想像するのも愚かです あたしにはあなたがある あなたがある そしてあなたの内には大きな愛の世界があります あたしは人から離れて孤独になりながら あなたを通じて再び青春の生きた気息に接します 人間喜劇の中に活躍します すべてから脱却して ただあなたに向うのです―― 天華恋墜 第一章: 青春物語 1 歓声が聞こえる――。 愈々決勝の幕が上がり、舞台上にはスポットライトの光が降り注ぐ。飛び交う応援の声援で大気が
tabiwaを使ってみた感想について、お話します。 旅での感想を述べるという、ありがちなブログ回です。 (noteへの移行時に何故かこの記事だけ投稿していなかったので、香川県に住んでいた時代の旅行記となっています。) 今回ご紹介するのはコチラ、JR西日本グループのMaaSである「tabiwa」でございます。 JR線を含めた複数のフリーきっぷのほか、観光地の体験、お得な割引などを提供。 これらはすべてスマートフォン上で購入・管理が可能であり、まさに現代のMaaSといった目新し
誰かに語りたくなる昔話について、お話します。 さて以前、妖怪について語った際に「昔話」について民俗学的見地から深堀する必要を感じましたので、今回はその実践となります。 はい、皆さんお待ちかねの昔話解説でございます。 例の如く触りの触り、重要な箇所を選りすぐって、端的に、成る丈わかりやすくお話しようと思いますので、今回は以下の三点に沿って解説を試みたいと思います。 昔話と伝説の違い 昔話の類型 特殊な具体例としての〈桃太郎〉 ただしこれは個人的な課題でありますが、妖怪の
二次創作小説本編はコチラから Pixiv版はコチラから ↓動画版はコチラ↓ ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ――。 所謂「ラブライブ!シリーズ」のメディアミックス作品のひとつであり、スマートフォン向けアプリゲーム「Link!Like!ラブライブ!」を主な媒体として繰り広げられる、今を時めく少女たちの青春模様。 変わらないものと変わっていくもの、旅立つものと遺されるもの。 新しい風は次の蕾をほころばせる。 その中で煌めく青春を生きる9人の少女たち。 限
知れば知るほどわからなくなってきた擬洋風建築について、お話しします。 久方ぶりに取り上げることになります、擬洋風建築という建築物分野。 ややマイナーであり、悲しいかな未だ人口に膾炙している感の無い用語でありますが、前回試みました考察をもとに評価しますと‥‥ 江戸末期~大正初期の建築であること 外見は一見して洋風建築であること ←エンタブラチュア、車寄、ベランダ、望楼・鐘楼、色付きの下見板張り外壁、ルネサンス様式といった欧風スタイルの模倣など。 木造建築であって和瓦を用い
香川県で過ごした一年間の記憶について、お話します。 2023年7月より香川県に赴任しまして、早くも1年が経過。 新天地に潜む未知を全力で享受しようと日夜闊歩し、あるいは新たなことに挑戦する瞬間もあり、個人的には楽しく暮らしていたのですが… 6月末、内命が下り東京本社へ異動に。 あっ、そっかぁ‥‥ まァあまりにも有能すぎて引き抜かれたか、あまりにも無能すぎて飛ばされたかのどちらかでしょうねぇ。後者ですが。 都会がイヤだったので地方配属を希望したはずなのに‥‥ 悲しいなぁ‥‥
怖くない畏るべき妖怪の物語について、お話します。 妖怪について語ります。夏ですのでね! とはいえ、怪談話をコミカルに唄うのは本ブログにそぐわないので、例の如く学術的な定義付けを試みます。 すなわち「民俗学における妖怪の構造」というものについて、ちょっとばかりフィールドワークでの知見を加えつつ、まとめてみたいと思います。 とりわけ今回取り上げるのは、①妖怪の正体について、②妖怪の時代的変遷について、③具体例として〈カッパ〉について、語ります。 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」など
重伝建巡りを経て気付いた集落の成り立ちについて、お話します。 引き続き最近のマイブームである、重伝建巡り。 半年ほど続けて30ほどの地区を訪問し、点としての「和風」というよりも面としての「和風」に思考が移りつつあり、なんとなくまち歩きの魅力が分かってきた今日此頃。 しかし最近はむしろ、Hobsbawm&Rangerの「創られた伝統」論がどうしても頭に引っ掛かり、観光地化された重伝建地区を歩いては純然たる「和風」とは何なのか、さらに逡巡しているところであります。 さて前回は富
tabiwaを使った広島県島めぐりの想い出について、お話しします。 旅での感想を述べるという、ありがちなブログ回です。 今回ご紹介するのはコチラ、JR西日本グループのMaaSアプリである「tabiwa」でございます。 JR線を含めた複数のフリーきっぷのほか、有名観光地の電子チケット、お得な割引などを提供。 これらはすべてスマートフォン上で購入・管理が可能であり、まさに現代のMaaSといった目新しいサービスです。 (さらにICOCAで改札が済むのなら文句無いのだけれど…いちいち
物理的に奥深いマンホールの世界について、お話します。 マンホールとは、地下の管渠内で点検・工事などを行うために地上の開口部に設けられる点検孔。 暗渠巡りの際の目印としてお世話になる構造物ではありますが、それ以外の目的の旅ではあまり意識しないモノ。 しかしながら今日、マンホールカードや「キャラふた」なる存在からも分かるように、現在ではそれを収集するひとつの趣味となっているようですね。 かくいう私も日本全国を旅する中で、ふと思いついたときにではありますが、各地のご当地マンホールの
前回の続きから。 みっつめ、沖縄諸島の宗教観あるいは世界観について。 これらアニミズム・祖先崇拝を基礎とする信仰体系は、一般的には「琉球神道」の語でもって呼称されています。 17世紀初頭、琉球王国に滞在していた陸奥国の僧侶・袋中大徳が記した『琉球神道記』以来、後述の日琉同祖論の文脈の中で、それぞれの宗教観念を相対化する際の慣用句として用いられてきました。 折口信夫は「琉球の神道」冒頭にて、琉球神道は日本本土の神道の一分派あるいは過渡期の性格を示すものであり、組織立った巫女教時
1年ぶりの沖縄旅行で体感した民俗学について、お話します。 沖縄旅行、私の好きな言葉です。 以前、未知の世界である沖縄へ足を踏み入れた感動をそのままに、いくらかの気付きをご紹介しました。 そしてその疑問を更に1年間溜め込み、今回の沖縄旅行を実行するまでに、10冊ほど本や論文を読み込み、準備を進めておりました。 というわけで、少しばかり詳しくなった(つもり)状態で挑みました、今回の沖縄旅行。 テーマは離島巡り。 沖縄島本島、久米島、渡名喜島、久高島を主に訪れたわけですが、個人的