見出し画像

検索結果で勝負!pixivで読まれる小説にするための5つの工夫

こんにちは!pixivで二次創作小説を投稿している紅音です!

私は初めて二次創作小説をpixivに投稿するとき、「知らない作者の小説、読まれにくいだろうな……」と考えたことがあります。なぜなら、私自身、知らない作者の作品を発見すると「どんな話を書く人なんだろうか?」と思って躊躇する人間だからです。

とはいえ、書いたのだから誰かに読まれたいです。あわよくば、多くの人に読まれたいです!

というわけで、某界隈に新規参入したときの私なりの工夫を紹介したいと思います。


前提

私がチャレンジしたときの状況はこんな感じ。

  • pixivで掲載することを想定

  • 小説ジャンルは、二次創作小説。CP(カップリング)もの。

  • pixivもTwitterもフォロワー数1桁の、ほぼ無名の人間

要は、検索で見つけてもらうしかない状況です……。

読者のことを考えてみる

どんな人が読んでいる?

まずは、界隈の想定読者のことを考えてみます。
(専門用語で言うなら「ペルソナ」というもの)
自界隈の人たちがどんな属性の人か、しばらく界隈で過ごしていれば、なんとなく察することができると思います。

私の界隈は、おそらくこういった人が読んでいるはずの界隈です。

女性、年齢は20~50代
 →現代に照らし合わせれば、仕事をしていたり子育てに忙しい世代
 →時間がない

目当てのCPや作品名などで検索して、一つ一つ読むほど時間はなさそうです。(中には熱心な人もいらっしゃると思いますが)
そうでなくとも現代人は忙しいし、小説以外のエンタメは山ほどあるので、
「pixivで」「小説を」「作品名で検索 または CP名で検索」
もうこの行動を取ってくれる時点で、ありがたささえあります。

ともかく、忙しい人に読んでもらいやすくするために、検索結果が表示された時に、目につく部分に必要な情報を盛り込む工夫をしたいと私は思いました。

読者にとって選びやすい環境を整える

私という無名作家は、どんな小説を書くのかわからないので、
「面白い小説を書くだろう」という期待値は0、良く言って未知数です。

なので、検索結果から「面白そうな作品だな?」と思ってもらい、クリックしてもらう必要があります。
全ては、クリックしてもらわないと始まらない!!
なので、読んでもらう前の最大の課題は、
作品をクリックして作品ページを開いてもらうことです。


おそらく読者は、目当てのCP名や作品名を検索して、
大量の作品が並ぶ中、スクロールしながらよさそうな作品を探すはずです。
この時、目に入るのは以下の情報のはずです。

表紙・タイトル・作者名・タグ・文字数・読書時間・
キャプション(冒頭約78文字)・ブクマ数

※ブラウザからの閲覧の場合

無名作家なので、「知っている作者名」という、ネームバリューはありません。
むしろ、知らない作家というだけで忌避される可能性さえあります。
知らない作家だけど読むと考えてくれる読者に選んでもらうために、
その他の情報を充実させて、読むという行動をしてもらいます。

小説本文で勝負しているんだ、本文が面白ければ読まれるはず!って思いたいところですが、小説の質がどうであろうと、読者と出会わなければ駄作にもヒット作にもならないのです。
辿り着いてもらうために、検索結果に表示された情報で「おっ!?」って思ってクリックしてもらえるように、ここに力を入れます。

対策1:タイトルにCP名と年齢制限をつける

検索したときに一番に目に入るのが、タイトルだと思います。
私はそのタイトルにCP名と年齢制限がある場合は「R18」と書いています。

このような表記をすることの、読者のメリットとしては、
まず、作品名で検索した人がタイトルを見てすぐにCPがわかること。
「タグがあるじゃないか」と言われそうですが、タグってタイトルの下にあるので、注意深く読まないと判別がつかないのではないか?と私は思うからです。

次に、年齢制限(つまり、R18とか)を書いておくのは、
とにかくR18が読みたい読者向けの目印ですw
そういった読者もいるにはいると思うし、そういうユーザーの見落としを私は防ぎたいので。
逆に「このCPでR18は読みたくない」という、読者とのミスマッチを防ぐにも便利だと思います。

タイトルそのものの工夫については、私自身効果があるのかよくわからない部分です。
私は作品全体を表すタイトルを付けてますが、今はやりの「〇〇な令嬢は~な冷酷公爵に溺愛される」みたいな、ストーリー全体がわかるタイトルとかは、話の内容全体がすぐにわかってクリックしやすいのかもしれないなあとは思います。

何分、小説は読んでみないと面白いのかわからないメディアなので……。タイトルで自分に合いそうだと思ってもらってクリックしてもらう、というのは、作戦としてはいいんじゃないかなとは思います。

ちなみにpixivのアプリ版だと、表紙画像とタイトルとタグしか表示されないので、(キャプションを表示するには「もっと見る」をタップする必要がある)、タイトルの工夫は結構重要なのでは?と思うところです。

2024年時点

対策2:表紙を作品に合わせて設定する

人間、視覚が優位な動物なので、表紙を作品に合わせたものを設定します。

例えば、ギャグやラブコメの場合は楽し気なデザインの表紙を設定。
特にアイテムが散らばっているようなデザインは賑やかなイメージになりやすいです。この場合のタイトルのフォントは、丸ゴシックなどやわらかな感じにするのが好みです。
最近だと、メンフィスデザインを私は好んで使います。

ポップで可愛く、賑やかそう

シリアスなお話ならしっとりとした表紙を設定。写真なんかもいい。
タイトルのフォントは明朝体の系統がぴったりかと思います。

「雨」とかシリアスな感じがすごく出る(小並感)

デザインの話をすると、文字色は、白・黒・イラストに使われている色を使うのが全体になじみやすくて安全だと思います。
(見本画像も、このルールで作りました)
ちなみに黒は強い色なので、狙って黒を使う以外は黒寄りの灰色ぐらいに調整するといいってどこかで聞きました。

画像を見るだけでその作品の傾向がざっくりとわかると、物語をイメージしやすく、クリックしてもらいやすいのではないか?と思って設定しています。私自身も表紙画像で惹かれて、キャプション読んで、クリックして……と行動することがあります。

pixivは最近、表紙の一部を好きな色に変更できるデフォルト画像もあるので、CPカラーにするものいいと思います。「わ~CPカラーだ~」って思ってクリックする、チョロい私もいるのでw

対策3:キャプション冒頭にあらすじを書く

「キャプションは読みません」という人も中にいるのですが、それはさておき、キャプションを読んで判断する人用にしっかり書いておきます。

検索結果で表示されるキャプションは、ブラウザ版pixivで約78文字です。カーソルを当てたり、それこそクリックすれば全文読めるのですが、忙しい人は検索結果で表示される約78文字で大方判断すると思ってます。なので、勝負は約78文字とします。

約78文字で何を書くかというと、私はあらすじを書きます。
その文字数であらすじ全部を伝えられるように文字数を調整して書きます。結構難しくて、毎回文字数と戦ってます。
ちなみに普段、私は三幕構成で書いているので、ミッドポイント(ざっくり言うと、中間地点)まで書きます。
上手く構成できているなら「面白くなってまいりました!!」ってタイミングなのでちょうどいいと思います。

そのあらすじを読んだ人が、「面白そうだな?」と思わせるのが目的です。そして、作品のクリックに繋げます。
逆に、自分であらすじを書き出してみて面白いと思えない場合は、もしかすると作品全体の見直しが必要かもしれません。

そう考えるのは、ログライン似たものを書くことになるからと思うからです。
ログラインについては、「SAVE THE CATの法則」に書いてあります。
(何度もすみません、この本大好きなんです)

ちなみにアプリ版だとキャプションを表示するには、
「もっと見る」をタップするしか方法がありません。
アプリ版を使っているユーザ対策にはならないかもしれません。

余談:地雷対策

私は小説を読んでいて自分向きじゃなかったら、そっ閉じしてブラウザバックして帰る人間なのですが、
「なんで『〇〇があります』って書いてないんだ!」
と怒ってしまう人も中にはいるそうで……。そういうトラブルを避けるために、「こういう要素があるので気を付けてね!」とキャプションに書くことがあると思います。

その時に便利な文言が「なんでも許せる人向け」ですね。私個人的には、「文句言うなよ」感がすごくて、この言葉は避けてます(個人の意見です)

なので、私は「ちょっと特殊性癖だな?」と思う作品には、「~が好きな人に読んでほしいです」みたいなポジティブな書き方をしてます。
これなら、好きな人は「やったー!」だし、苦手な人は「やめとこ」ってなると思ってます。

あと、キャプションの中であらすじが一番大事だと思っているので、こういった地雷対策はキャプションの一番下に書いてます。
きっと地雷を気にする人はキャプションをじっくり読むはず、と思ってます。(個人の意見です)

それ以上はもう対策の打ちようがないので、本当の本当に地雷でトラブルになりたくないなら、もう作品を公開するのをやめるしか方法はないんですよね……。そうとは知っていつつも、自分の作品を他人に読まれたい。ならばある程度のリスクは許容しよう、というのが私の考え方です。

対策4:投稿時間の調整

私がいる界隈では、深夜(1時~3時)に読まれるような手ごたえがあります。
投稿して次の日朝起きたら、深夜に付いたブクマの通知が複数届いている。
深夜に読まれるというのは、「小説家になろう」界隈でも言われているので、一般的なことなのかもしれません。

さらに投稿したタイミングで、私はTwitterでも告知活動をしています。
Twitterのゴールデンタイムが22時ぐらいなので、それに合わせ、
私は22時頃にpixivに投稿し、Twitterでも宣伝しています。

Twitterのフォロワー数は、めちゃくちゃ少ないですが、Twitter内で検索している人もいるはずなので、反応など気にせず投げ入れますw

もし、公式タグやファンたちが用意した共通のタグがあるなら壁打ちアカウントだろうと積極的に使ったらどうだろうか、と私は思ってます。
(えっちなお話の場合は考えるべきですが)
いろんな人のいろんな作品に触れられる方が、界隈全体として幸せなんじゃないかと私は思っています。

対策5:文字数調整

知らない作家の1万字をいきなり読むのは、結構勇気がいるだろうなと私は思っています。
pixivで表示される1万字の読了時間は20分の表示です。
話のオチに辿り着くまで20分かかるのは、忙しい人にとっては大きな投資です。さらに、自分向きの作風かどうかわからない作家の作品だと、なおさらチャレンジする人は減っていくと思います。

私の場合特にR18のえちえち小説は、導入部分もそこそこあり、喘ぎ声とか♡とかで1万字ぐらい書いてしまうんですけど、これだと初めて私の作品を読もうと思った人にとってはハードル高そうだな……と思いました。

そこで、入門的な感じで3000字~5000字ぐらいの比較的短時間で読めるえちえち小説を意図的に用意しました。(私が短めのえちえち小説を書いてみたかった、というのもある)

すると短い作品って結構読まれるんですよね!
短い分、導入を削ったり、解決したいことがサクッと終われるように工夫しているんですが、これはこれで需要あるんだなと思いました。その時は、1万字ぐらいあるえちえち小説しか書いていなかったので、発見でした。

これによって1万字台にも挑戦してくれる人が増えたかはわからないですが、私だったら「この作者、フィーリングが合うな!?」って思ったら、1万字の長めえちえち小説にも挑戦していると思います。

なので、作品の文字数の長短を混ぜた投稿をするのも、作戦として効果は見込めるのではないかと思っています。

まとめ

小説を読まれるためには、作品の内容だけでなく、読者に選んでもらえるように環境を整えることが大切だと私は考えています。
キャプション、タイトル、表紙画像、そして投稿時間など、どの要素も検索結果で勝負するための重要なポイントです。
これらを工夫することで、名前の知らない作家でも読者の目に留まりやすくなります。

ここに書いているのは、pixivのフォロワーが増えた今でも続けていることばかりです。ご新規さんにも読んでほしいので。

いいなって思った工夫があったら、どうぞ真似していってください。

いいなと思ったら応援しよう!

紅音
いただいたチップは、私の大好きな紅茶になり、執筆のおともにさせていただきます。