創作意欲を高める!表紙を先に作る同人誌のすすめ
同人誌作りにハマっている、紅音です。
私は元々工作全般が好きですが、小説同人誌って文章だけだったものが、
作品にぴったりの画像にくるまれて、印刷会社というプロの仕事を経て、
一冊の本になるというのが、単純に嬉しいんですよね~
特に私は表紙を自分で作る派というところも、気持ちが強くなる一因なんじゃないかなあと思います。
そんな私は、先に表紙のデザインが思いついてしまいがちです。表紙作りが好きです。
先に同人誌の表紙から作っちゃうタイプの私の、表紙作りの手順を紹介したいと思います。
表紙を先に作るといいこと
■目標にしやすい
完成予想図が目に見えるので、目標にしやすいです。
人間は、視覚優先の動物なので……視覚情報があるのは、かなり効果絶大だと思っています。
私は仮の表紙ができると、度々眺めては「絶対この本出すぞ!!」って思いながら、プロットや本文を作ってます。めちゃくちゃやる気が出ます。
そのおかげなのか、今のところ決めた発行日から遅れたことは1度もないです。
もちろん、私はまだ数冊しか作ってないひよっこ同人オタクだし、リアルイベントに出る人たちはもっと準備が必要だと思うので、状況は個々違うと思います。遅れることがすべて悪い事ではないけれど、自信になっています。
■テーマがブレにくい
本文を書く前に表紙のイメージができるということは、作品のトーンが自分の中ですでに決まっている、ということ。なので、テーマもブレずに済む、はずです。
振り返ってみると私が表紙を作り始めるのは、プロットの大筋が出来上がった時です。
プロットの詳細を練りながら、表紙はどうしようかと考えているからか、テーマと表紙が一致した表紙を作っていると思います。
ちなみに、プロットの詳細が出来上がる頃には、表紙は大体完成してます。本文執筆中は、表紙をチラチラ見ながら書いています。
私はプロットを画像にしたものが表紙なんでしょうね。
表紙を先に作るときの注意点
■解像度は間違えるな
どんな順番で表紙を作るときもそうですが、解像度(350dpiとか600dpiとか)は絶対間違えないで!!
私は、過去2回間違えました(笑うところ)(笑い事ではないが)
おっちょこちょいな私が確実に間違えずに済む方法は、今のところ印刷会社のテンプレートから作成する方法かなと思ってます。
ただ、いつもと違う印刷をする時、使うテンプレートを間違いやすいです。
私はいつもフルカラー表紙(350dpi)で作っているのですが、今回だけ全面箔表紙(600dpi)を作ろうとして、テンプレートを間違えました。
そのあと、どうしたかって?全部作り直しです。
みんなはこんな失敗しないで……!
■背幅は気にしなくてOK
あちこちで言われていると思うけれど、背幅は決まってなくても後でどうにかなります!!
表紙1・4を背をまたいでデザインするときは、ちょっと工夫が必要だけど、それでもどうにかなる。
なので、私は表紙を好きなタイミングで作ってます。
私の表紙の作り方
実際にどんな感じで作っているか、大まかにですが紹介したいと思います。
今回の例は、以下の条件で書いています。
1.テンプレートのダウンロード
おたクラブさんのHPで、適当なページ数の見積もりを出して、テンプレートをダウンロードしておきます。
表紙(表1。1ページ目)だけ作りたいので、
「honbun」「RGB」「350dpi」が含まれるファイルをメディバンペイントで開いて、表紙を作成します。
わざわざこういうことをしているのは、上記に書いた通り、解像度間違いを防ぐのと、塗り足し3mmも忘れがちだからです。
慣れている人だと「塗り足し3mmが背幅にかかるじゃないか!」って思うでしょうけど、今は気にせず作ります。
2.表紙をデザインする
自由に作ろう!!
……とはいえ、いきなり作るのは難しい。
素人なので、デザインの引き出しがいっぱいあるわけでもないし。
なので、私は世にあるデザインをいっぱい浴びます。そして、「好きだな~」って思うものを日ごろからスクリーンショットして溜めています。
私は、主にPinterestでいろんなデザインをチェックしてます。見る暇がなくてもPinterestに登録していると毎日メールが来る。表紙だけに限定すると対象が少なくなってしまうので、ココフォリア部屋のデザインとか、ポスターとか見てます。
その他、お菓子のパッケージデザインも可愛らしいものが多いので、画像検索をしています。
デザインは技術だと思うので、いろんな物を見て、配置という要素に分解した上で、応用するのが近道かな~と思います。
それでも難しいな~って思う時は、てんぱるさんが紹介してくださっている見本を真似してみることが、一番手っ取り早くバランスのいい表紙が作れるんじゃないかと思います。
このページの「レイアウトのヒント」に「同人誌表紙レイアウトパターン例」があって、色々使えます。
「かんたん表紙メーカー」は、印刷用データは作れないけれど、いろんなタイトル文字の配置を知るには便利だと思います。
これかも!って思えるデザインを見つけたり、思いついたら、まずは手書きでイメージを書き出します。
私は、ipadのメモにスタイラスペンで簡単に描いてみます。それで、イメージに合っているか確認します。
決まったら素材を買ったり、フリー画像を使って作ります。
いつもはてんぱるさんから購入した画像を使ってメディバンペイントで作ってます。今回はCanvaで作ってみました。
この状態で背幅が決まるまでおいておきます。
(余談)Nolaの表紙に設定する
私はこの表紙画像をNolaの表紙に設定して、気分を上げますw
3.(背幅確定したら)背幅に合った表紙用テンプレートに表紙データを乗せる
印刷する紙や本文のページ数がおおむね決まってくると、大体の背幅が確定します。
一応「背幅が決まったら」としているけれど、今回は表1と表4の画像が背にまたがらないデザインで作るので、予想より大き目の背幅で表1・4のデータを作ってしまっても問題ないと思います。
(背幅が確定したとき調整が出てくるかもしれませんが、修正は簡単なので私は先に作ってしまうことが多いです)
私はよく、本文を書く気になれない時とか、本文作成中の息抜きに作ってます。表紙データができると私はやる気が出るので。
表紙用のテンプレートを用意して、表1と表4を左右に乗せる。
今回は表紙データの中央付近で、画像が中途半端に切れてます。選んだテンプレートによっては、作ったデータが重なってしまったりも。
そこで、新しいレイヤを上に重ねて、背の画像を乗せます。
※背幅3mm以下の場合は、表紙画像データがはみ出てくると思うので、はみ出た部分の元データをトリミングとかしてね。
あとは不要なレイヤを削除して、表1・表4・背のレイヤを結合。PSD形式かPNG形式で保存すれば、表紙の入稿データは完成です!
本文作成後に最初から一気に表紙を作る必要がなく楽なので、私はいつもこの方法で作ってます。
背幅の予想が外れたよ!!となっても、慣れたら10分ぐらいで修正できます。
まとめ
表紙を作ると断然やる気がもりもり湧き出るタイプなので、私は表紙を早く作ってしまいたいんですよね~
表紙データは、工夫次第でどのタイミングでも作れる原稿データだと思います。