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【本の紹介】上達の法則 効率の良い努力を科学する

「年齢を重ねると新しいことに挑戦するのは難しい」という言葉を、耳にしたことはありませんか?
私自身も何度かそんな“迷信”に遭遇してきました。

確かに、20代の頃に比べれば体力も衰え、記憶力の衰えも感じ始めています。
でも、この本「上達の法則」は、そんな不安を打ち消し、効率よくスキルアップするための具体的な方法を科学的に解説してくれる一冊です。

努力を確かな結果につなげたい人、スランプを抜け出したい人にとって、きっと心強いガイドブックになると思います。


「上達の法則 効率の良い努力を科学する」

仕事でも趣味でも、たえず新しい知識や技術の習得が、人生を豊かにする。英会話、パソコン、ゴルフ、さらに、あらゆる資格や稽古ごと等々。やる限りは上達したいものである。万年初心者ではつまらない。では、上達を極めた人と、そうではない人と、どこが違うのだろうか?

本書は、記憶心理学、学習心理学、記憶心理学などをベースに、上達法を科学的に分析。まず、「できる人」の記憶の構造はどうなっているのだろうか。アイコニックメモリ(感覚記憶)、ワーキングメモリ(作動記憶)、長期記憶などについて説明する。そして、上達の力学が<スキーマ>や<コード化>という能力にあることを解明。その理論から独自の上達ノウハウを披露する。「得意なものにこだわる」「大量の暗記暗唱法」「マラソン的訓練法」等々。さらに上達のプロセスで必ず訪れる「スランプ」とは何か、その対策も論じている。

努力が報われるために、本人だけでなく、親、教育者、コーチ必読の書。

Amazonの紹介文から

ちなみに、kindle unlimitedに入っているので、会員なら無料で読めます。

読んだきっかけ

たまたま見かけたデイリーポータルの記事を読んで、「上達する」を科学的な目線で解説している本とのことで、興味が出て読みました。
私は理詰めで解説してくれる本が好きです。(根が理系)

この本は、「練習とは結局記憶である」と述べた本です。
さらに、どうやれば効率よく記憶することができ、作者が言う「上級者」になれるかを科学的に説明してくれます。

あとこの本の嬉しいところは、スランプに陥った時の対処法も紹介しているところ。スランプを細かく分類し、それぞれに応じたスランプの脱出方法を紹介していて、何かを上達しようと頑張っている人には大いに役立つと思いました。

新しいことを始めて上達したい!!っていう人は、ぜひ読んでほしい本です。この本で科学的な知見にもとづく方法でチャレンジすると、効率よく上達できる。すごく心強い本です。

あと、「もう歳だから新しいことを始めても上達なんてしないよ」なんていう、嘘にも騙されずに済みます。

私語りですが……

仕事に関する本を買って勉強を始めようとしたときのこと。
それを知った上司が私に呪いの言葉を吐いていったことがあるんですよ。
「あんたの年齢で勉強しても身につかないよ」と。
ちなみに当時の私は、30代です。

「この上司は何を言っているんだ?」と思ったし、「いつからだって勉強はできるだろ!!」って思ってはいたんですけど、そのとき根拠を持ってなかったこともあって、8割ぐらいやる気が削がれました。
部下のやる気を削ぐ上司、会社側からみても最悪ですね。

でも「上達の法則」に、以下の文章が書かれています。

最近の心理学研究の結果では、この年齢になって能力が落ちるということは基本的にないことがわかっている。

「上達の法則 効率の良い努力を科学する」

30代で能力は落ちません!!
だから、気にせず新しいことにチャレンジしよう。無駄でも何でもない、むしろ、上達することで人生が豊かになるってはっきりと信じられるようになりました。とっても心強い一冊です。

これでもう、呪い吐きおじさん・呪い吐きおばさんに遭遇しても、
(あら、科学的にいつからでも勉強できるって知らないのかしら?)
って思って心の中で呪いをスルーすることができます!強くなれる!

あと、定年後の人で上達した人がいるよとの紹介がいくつもあって、いつからでも勉強は始められるな!!ってすごく思えた。

何か始めたいけど、上達する自信がないな、年齢がなあ、体力がなあって思う前に、この本読んでみてください。

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紅音
いただいたチップは、私の大好きな紅茶になり、執筆のおともにさせていただきます。