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女囚閑談 #04|逮捕されるときは…


こんにちは、逮捕されるときも事務服を着ていたい事務服フェチ女囚の長嶺茜です。

以前Xでこのような投票をしてみました。

事務服フェチで女囚フェチの私は逮捕されるシーンにもそれなりのこだわりがあり、この界隈ではどのような描写が人気があるのが知りたかったのが発端でした。

まずはこのようなニッチ過ぎるお題、期間も24時間とあまり長くない中86票も集められたのが驚きです。投票いただいた皆さんありがとうございました。


逮捕されるときは観念して自ら両手を差し出す

さて、その中で最も得票数を集めたのが『観念して自ら両手を差し出す』でした。
踏み込んできた警察の姿に全てを悟り、もう逃れられないと覚悟してしおらしく両手を差し出す。無抵抗なまま手首に掛けられる手錠を眺める姿は哀愁が漂い逮捕フェチ、手錠フェチ、女囚フェチの琴線に触れます。

しおらしく両手を差し出す容疑者は美しい


そして2位は『往生際悪く抵抗』
大丈夫だと高をくくっていたらまさかの警察、そして見せつけられた逮捕状。慌てて否定してるところでカチャリ。

「ちがう、私はやっていません。何かの間違いです」

「はいはい、詳しくは署でゆっくり聞かせてもらう」

定番のやり取りを交わして周囲の注目を集め、自らさらし者になる姿は小物感もあって大好きです。


3位は『呆然として無抵抗』
逮捕という現実を直視できず。頭が真っ白になり、成されるがまま手錠を掛けられ連行される。目の焦点が合わないまま、警察に引きずられるように護送される姿は犯罪者ながら少しかわいそうに見えるかもしれません。

もう終わりだ…

そんな言葉が頭の中で響きながらパトカーに乗り込む。警察が何か言っている気がするが聞こえない。今後の行く末も成されるがままになってしまうのでしょうか。


どのシチュエーションも素敵ですが私も逮捕されるときは『観念して自ら両手を差し出す』派。次点で『往生際悪く~』でしょうか。

職場に踏み込んできた警察に逮捕状を見せつけられ淡々と事務的に私の容疑が告げられる。

「分かったかしら、これからあなたを逮捕します。ほら手を出しなさい」

これ以上は逃れられないと観念し両手を差し出す私。抵抗していないにもかかわらず、警察は私の手首をぎゅっと力強く握りしめます。
カチャカチャという乾いた金属音と共に締められていく手錠。あっという間に私の両手は鎖で繋がれ自由を奪われます。

「〇時〇分、業務上横領の容疑で通常逮捕」

私がOLから容疑者へと堕ちた瞬間です。

苦難は手錠を掛けられてから

しおらしく逮捕される私。この後は大人しく罪を全て認め、反省の意を示すのでしょうか…

いいえ、そんなはずがありません。本当に罪の意識に囚われていたのであれば自首していたでしょう。こうして警察の捜査が及ぶまで潜んでいたのはあわよくば罪から逃れたいという思いがあったからこそ。

そもそも自ら省みることができるのであれば職権を濫用して会社のお金に手を付けるはずがないのです。大人しく、まじめで、物分かりがいい。そんなのは上辺の姿、私はプライドが高いお局OL。そして卑しい犯罪者なのです。

このような私の行く末は言うまでもなく女囚…

プライドが捨てられない私

これ以上逃れられない。もう覚悟を決めるしかない。

そう思い両手を差し出した私ですが、その決意は逮捕された直後から揺らぎ始めます。
掛けられたのは手錠だけでなく、青く太い腰縄。その手錠も隠してもらうことは出来ず。縄で繋がれた滑稽な姿で猿回しの猿のように職場を連行される。すぐにざわつく周り、そして集まってきた部下から浴びせかけられる非難の声。

「ちっ、違うの、これは何かの間違いなの」

これまでキャリアを積み上げ、上司から信頼され部下を指導する立場であることのプライドが罪と向き合う気持ちを阻害し自己弁護に走る。

「間違いならどうして警察が来るんですか。逮捕なんてされるんですか」

「そっ、それは……」

見苦しい言い訳を繰り返し、言いよどむ様子が手錠腰縄姿と相まって酷く無様に映る。

「ほら、キリキリ歩け」

そのような姿を晒し、警察に小突かれながら連行されていく私に上司としての威厳は微塵もありません。

これまで順風満帆だった私にとって、手錠腰縄姿は耐え難い屈辱。罪と向き合う覚悟は薄れ保身に走ろうとしてしまう


追い詰められる私

警察、そして拘置所へと移送された私は周囲の非難の目からはとりあえず逃れられました。しかし、次に待っていたのは検察での厳しい取り調べ。

閉鎖的な取調室に高圧的な検察官、刑務所という場所すら現実味を帯びてくる状況に私は覚悟を深めるどころか、どうにか釈放されたいと罪から逃れたい一心です。

「ふ~ん、物分かりがよさそうな見た目とは反してずいぶん強情ね。さすが近年まれにみる大型横領犯だこと」

検察の心証を思いっきり損ねた私は取り調べ時も手錠は外されず、腰縄で固いパイプ椅子に縛り付けられ、何時間もネチネチと調べ上げられました。勾留も延長され、徐々に証拠も固められ逃げ場を失ってきます。それでも無罪となることに一縷の望みをかけて必死に弁明を繰り返します。

これが冤罪であれば検察と戦う健気な私…なのですが実情は罪から逃れたいこざかしい犯罪者。罪が暴かれるのも時間の問題で、ついに私は洗いざらい白状します。

「随分手こずらせてくれたわね。でもこれでもう逃れられないわよ、法の下で裁きを受けなさい。この自慢の事務服が着られるのもあとどのくらいかしらね」

私を担当していた女性検事が勝ち誇ったように見下ろしてきます。彼女にとってなかなか罪を認めないだけでなく、供与されたスウェットを拒否して事務服を着続ける私の態度も気に入らなかったのでしょう。
事務服は私のアイデンティティ、特に取り調べという勝負所でこれを着ないという選択肢はありませんでした。こんな性格がいけないのでしょうね…

窓のない閉鎖的な取調室。手錠を掛けられ、腰縄で固い椅子に繋ぎ留められ、徐々に追い詰められていく私


そして女囚へと堕ちた私

法廷では私の罪状だけでなく、なかなか罪を認めなかった私の態度も訴求されました。私は会社を欺き、部下と上司を欺き、不正を重ねて私腹を肥やし、疑惑が白日の下にさらされても尚、罪から逃れようとする傲慢でこざかしい犯罪者として法廷に立たされたのです。
身内とは連絡が途絶え、弁護士はあきらめムード。直接私の罪とは関係ない指導の厳しさをパワハラだと喚き散らし証言する部下たち。あえて目を通してはいないけれどマスコミからは悪女として仕立てられいたらしく、周りだけでなく世間からの心証も最悪な私に酌量の余地があるはずがありませんでした。

「主文、被告人、長嶺茜を懲役6年に処する」

分かってはいても実際に判決を聞かされた時はぐっとこみ上げるものがあり、私は証言台で俯いたまま涙を流しました。

そして私は被告人から女囚へとその身を堕とします。
事務服ははぎとられ、代わりに与えられた太いボーダー柄の囚人服はサイズが合わず全身ムチムチ。肌着が着用できず、ねっとりした不快な感触が直接伝わり、破廉恥に乳首が浮き上がる。本当に洗濯しているのか疑いたくなるような据えた臭いを放ち、股間には目をそむけたくなるような汚れ。

みすぼらしくて、滑稽で、奇妙な姿は一目で囚人だと分かります。鏡に映った自分の姿を見ると、惨めで涙が止まりませんでした。

「泣きじゃくって悲劇のヒロイン気取りか。貴様はこの格好が相応しい犯罪者なんだよ」

囚人には泣く権利すら無いようです。うなだれる私は刑務所の奥深くへと連行されそこで更に厳しい現実を目にします。

「ほら、ここが貴様が6年間過ごす場所だ」

重々しい鉄の扉が開けられると、そこは2,3畳程の狭い空間。あるのは古びた小さな洗面設備と剥き出しの便器。ささくれ、カビの生えた畳に煎餅のような薄っぺらい布団がたたまれている。
中からモワッと蒸し暑い空気と共にカビ臭さと便器から悪臭が入り混じって漂っています。
申し訳程度に備え付けられた小さな窓に換気能力は望めず、かといって窓も無い。これだと雨は吹き込み、虫の出入りも許してしまう。人が潜れるような大きさでもないのに嵌め込まれた太い鉄格子は逃亡を防ぐものでなく収容される者に抑圧感を与える。

「こ、こんなところで…」

「ぼけっとするな、とっとと入れ」

看守は立ちすくむ私の背中を強引に押し込み、私は独房に文字通りぶち込まれます。そのまま汚い床に倒れ込み振り返ると嘲笑いながら分厚い扉を閉める看守の姿が映る。
重たい金属音が扉を施錠したことを知らせます。私はこの劣悪な独房で罪を償う女囚へと成り下がったのです。これもまだまだ序盤、これから辛い6年間が待ち受けています。

惨めな囚人服。劣悪な独房。すっかり女囚へと堕ちた私にかつての自信に満ち溢れたOL時代の面影はありません。

全ては罪を犯した報い、こうなる事は避けられない運命だったのかもしれませんが余計なプライドを捨て、両手を差し出した時の観念した気持ちをきちんと持ち続けていればここまで落ちぶれることはなかったのかもしれません。

まぁ、でもこのように無様に女囚堕ちする方が皆さん好きですよね。私は好きです♡

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