見出し画像

女囚閑談 #02|女囚の居房

こんにちは長嶺茜です。

今回はちょっと真面目に女囚フェチ論を展開する女囚閑談。その第2弾は女囚の居房。女囚が収容される牢屋について述べていきたいと思います。

独房か雑居房か

私が収監されている雨浦監獄では基本的にすべての女囚が独房収容されていますが、一般的には雑居房が多いですよね。

設備面では一部屋で複数の女囚を収容する方が効率的なので当然といえば当然です。独房は新人女囚の一次収容や懲罰房、保護房など特別な管理が必要な場面で使用される印象です。

ちなみに皆さんどちらが好みでしょう。雑居房が一般的とはいえそれは現実世界の運用面での都合です。女囚フェチの都合とは異なりますよね。

雑居房の魅力

雑居房の特徴は何といっても複数人の女囚が狭苦しい牢屋に押し込まれている点ですね。

  • 多数の女囚と狭い雑居房でせめぎ合って過ごすストレス

  • 房内のヒエラルキーの底辺で虐げられる惨めさ

  • 同じ女囚同士でいがみ合う浅はかさ

  • 房内関係をさらに悪化させる連帯責任

ざっと挙げてみるとこんな感じでしょうか。雑居房ならではの人間模様を中心とした女囚生活が繰り広げられそうです。


今、私は独房生活ですがもし雑居房生活を送ることになるとどうなるでしょう。

罪人ではあるけれど根は真面目で、外の世界では主任として組織を取りまとめていた私です。きっと、房内の理不尽なヒエラルキーに疑問を感じ是正を試みるでしょう。当然それをよく思わない女囚たち。

自分たちで築き上げてきた独自ルールを潰そうとする新人女囚。私の事ですから真正面から正義感丸出しで正論をぶつけてくるでしょう。格好の獲物ですよね。

苛立ち、対立するクイーン・ビー。姑息に嫌がらせをしてくるサイドキックス。我関せずで非協力的なプレップス。ひそかに私に期待するナード。

なんだか大きなドラマが始まりそうです。果たして私はこの雑居房の小さな世界を変えられるのか、それとも挫折し雑居房ヒエラルキーの最底辺に固定され女囚たちの奴隷と化すのか。

こんな流れも面白そうです。機会があれば雑居房に収容されてみましょうか。


ただ、メタ的な問題として雑居房の物語は小説を書くのが大変ということが……これだけの主要登場人物を設定し、それぞれを活かして話を作り上げるのはなかなかの労力です。群像劇を書ける方はすごいと思いますね。

もし雑居房を舞台にした女囚小説を書くとしても短編にとどまると思います。

独房の魅力

雑居房には女囚同士の複雑な関係が絡み合う、謂わば動的な魅力があるといえるでしょう。それに対する独房には静的な魅力があるといえるかもしれません。

空間面では雑居房は人がせめぎ合うことによる狭さが特徴です。もちろん物理的な狭さもありますが、プライベート空間が全くない精神的な狭さがより強調されていると思います。

一方で独房の特徴は壁で囲まれた絶対的な物理的狭さ。確かに他の女囚に干渉されることはありませんが、前後左右に迫るコンクリート(レンガでも石でも重厚であれば板であってもかまいません)の壁は大きな圧迫感となって女囚に襲い掛かります。

扉も必要以上に重厚で施錠されるとガチャンと大きな金属音が房内響きます。扉につけられた監視窓は普段は閉められており、こちらから外の様子は伺えません。不定期に外から開けられ一方的に監視され、時に看守からの怒号が飛び込んでくる。雑居房とは異なるストレスです。

囚われている感を強く押し付ける独房にトラブルの原因となる他の女囚はいませんが、励まし合う他の女囚もおらず、孤独との戦いになります。人とは無いものねだりをするものなのでしょうか。

こんな空間にあるのは剥き出しの汚れた便器と粗末な布団。他にあるとしたら古びて流れの悪い小さな洗面台。鉄格子の嵌まった小さな窓くらいは許されるかもしれません。

床はどうでしょう。壁と同じ硬いコンクリートなら居心地は更に悪くなります。畳や板間なら少しはマシでしょうか。でもそれも長年交換されておらずささくれ、カビが生えていればまた違った不快感があります。

また、独房でただ漫然と過ごすだけで済むはずがありません。安座や正座を命じられ、不用意に立ったり歩いたりすることも禁じられます。

真綿で締め付けられるようにジワジワと責め立てられ、犯した罪の重さを噛み締めることになるのです。

小さな獄窓から差し込む僅かな光に向かって正座し、遠い外の世界に思いを馳せ、ただひたすら耐えるのみ。時間が過ぎるのが長く感じられ、じっとり脂汗をかき、俯きがちな顔には涙が光っています。

罪を悔やみ罰を受ける哀愁漂う女囚には惨めさと共に独自の美しさも感じられます。私のことです、はい。

独房で正座し涙を浮かべる女囚は美しい


懲罰房としての独房


独房には単なる居房ではなく懲罰の場として機能する一面もあります。

便器すらない狭い独房には壁から鎖と鉄枷が伸び、禍々しい懲戒具が並べられています。そこから聞こえるのはすすり泣く女囚のか細い声ではなく、泣き叫ぶ女囚の喘ぎ声。

狭く閉ざされた独房で行われる陰湿な懲罰は監獄の恐ろしさを表しています。

自己を省みる気持ちが薄く反抗的な女囚は懲罰房と化した独房で強制的に罪の重さを背負わされ、身体に罰を受けて償わされるのです。

……これも私のことです、はい。

独房に収容されている女囚には戒具も似合う

このように女囚の居房によって獄中生活は大きく異なります。どちらもそれぞれの良さがあり、女囚フェチの楽しみの幅を広げてくれる要素になりますね。

それでは今回はこのあたりで。

いいなと思ったら応援しよう!