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ディズニー実写版「白雪姫」はヒットするのか?

「白雪姫」の特報が公開!主演女優は「ウエスト・サイド・ストーリー」のあの人だけど

1937年に製作された「白雪姫」は、ディズニーにとって初のカラー長編アニメで記念碑的な作品にして原点。
来年春に公開されるその実写化作品の特報が公開されました。


その主演女優は

「ウエスト・サイド・ストーリー」のレイチェル・ゼグラー

お、おう…


レイチェル・ゼグラーはポーランド系の父とコロンビア系の母を持つアメリカ人で歌唱系のYouTuberとして活動している人。

白雪姫はそもそもどこの国の物語なのか?

「白雪姫」はグリム童話の一篇として知られるドイツの民話だそうです。
雪のように白い肌だから白雪姫のはず。

ポリコレってなんなん?

ディズニー映画実写版「リトル・マーメイド」ではアフリカ系アメリカ人のハリー・ベイリーがアリエルを演じたことが物議を醸しました。
原点の「人魚姫」はデンマークのアンデルセン童話ですが、アニメ「リトル・マーメイド」では音楽がカリプソ調なので、その時点でアンデルセンから離れていて、だから「人魚姫」じゃなくて「リトル・マーメイド」という別の物語ではあります。音楽的にはハリー・ベイリーで良かったかもしれませんが、アニメの絵のイメージはアフリカ系ではなく、その違いに戸惑う人が多かったようです。

ディズニーはすでにポリコレやめる宣言

ディズニーCEOのボブ・アイガーは昨年11月にニューヨークで開催されたイベントで、近年のディズニーはメッセージ性に偏り過ぎていたと認める発言をしています。

マイノリティーへの配慮か原作へのリスペクトか

ディズニーといえば最近、ディズニープラスで配信中のドラマ「SHOGUN将軍」がエミー賞史上最多受賞という快挙がありました。
その背後には主演とプロデュースを兼ねる真田広之が日本人から見てもおかしくない歴史ドラマを作るという信念がありました。

しかし、ポリコレ重視のディズニー作品は実写もアニメも苦戦しました。
アニメ「ストレンジワールド」は人種、性自認、ハンディキャップなどに配慮した要素を詰め込み、ポリコレ山盛りと批判され、結果大コケ。
マーベル関連でもさまざまな人種のヒロインが共闘する「マーベルズ」がMCU史上最低の成績におわり、アニメでも性マイノリティに配慮した「バズ・ライトイヤー」がコケて、CEOのポリコレやめる宣言に繋がりました。
個人的には「マーベルズ」の場合はディズニープラスのMCUドラマを観ていないとわからないキャラクターばかりでついていけない人が多くてコケた気もします。

「白雪姫」は面白いのか?

「白雪姫」の脚本はアメリカで大ヒットした「バービー」のグレタ・ガーウィグ、監督は「アメイジング・スパイダーマン」のマーク・ウェブ。この組み合わせはどうなのか?

「コーダ」のようにろうの役はろうの役者が演じるべきなど、そういう方向性の正しさを映画に求められる流れもありますが、特報を見る限り、「白雪姫」の7人の小人は人間ではなくCGだったりもします。
ディズニーの中の正しさはどこにあるのか?
しかし、ディズニー凋落の本質は他にもあると思います。



過去のヒット作品に依存し過ぎた結果

名作アニメの実写化が受けたら連発するし、ヒットが出なかったらヒット作品の続編を作るし、MCUが調子いいとディズニープラスで世界観がつながるドラマを連発して、映画と連動させることでディズニープラスへの加入を促進しようとして、MCUを失速させたし、「スターウォーズ」も「マンダロリアン」がヒットすると、不振になってきた映画より、スピンオフドラマを作りまくって、ディズニープラスへ誘導しようとしてSWファンに嫌われるし、ポリコレ以上の悪循環が続いています。

結局は

ただの映画ファンとしては本編が面白ければいいと思います。
中国を舞台にした歴史劇を日本人が演じる「キングダム」を観て、キャストが中国人じゃないことを問題にしている人はほとんどいません。
「キングダム」がOKなら、ディズニー実写映画のキャストの人種をとやかく言うのもおかしな話です。
だからこそ「リトル・マーメイド」は日本ではヒットしたのかも。
レイチェル・ゼグラーの「白雪姫」はヒットするのか?注目です。

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