兼業ミュージシャンとして
これまでの noteでは、雑文を書き散らす感じだったのですが、いったんそれらを整理しました。今後は音楽活動のこと、広告の仕事、企画のこと、いま自分が何を考えているかといったことについても書いていこうと思っております。
なぜそうすることにしたかと言うと、
会社をやめてフリーになったからなんですね。
（このことについても、またいつか書けたらと思っています。）
せっかく独立もしたし、これからは自分がやっていることを今までよりも少し具体的に発信していきたいなと思いまして。
ということで今日はまず、
私の音楽活動についてお話しします。
６年ほど前から「アンチモン」という音楽制作ユニットをやっています。
カンガルーがリーダーという、
まあ、冗談みたいな話なんですが、本当です。
自分は作詞・作曲とヴォーカルを担当。ギターと編曲は井上央一（いのうえ・てるかず）くん。リーダーのカンガルーは、何をしてるのかちょっとわかりません。とりあえず、いつも居ます。この１頭＋２人のユニットで、オリジナル作品を作りつつ、CMにも楽曲を提供したりしています。
こういうのとか。
最近はコロナのこともありライブ活動は控えておりますが、
年末に新曲を作りました。
現在、アンチモンは３枚目のアルバムに向けて曲を作っていて、
今回の「あべこべクリスマス」はその中に収録される予定の１曲です。
アルバム制作のベースになっているのは、３年間続いた
「アンチモンの それ、歌ってみよう！」というラジオ番組です。
リスナーのみなさんが日々の暮らしの中で「これを歌にしてほしい！」と思ったことを投稿してもらい、その中から毎週１つを私たちアンチモンが紹介し、投稿に応えるかたちで歌を作り、スタジオで生演奏するという番組で、故郷・愛媛の南海放送ラジオで毎週土曜にレギュラー放送されていたものです。
自分にとってもラジオ番組の企画、作詞・作曲、出演までやるというのは初めてのことで、いざスタートしてみると予想を超えて大変でしたが、スタッフのみなさんや井上くんの協力で無事、好評のうちに３年の放送を終えることができました。
そして、番組終了後には
１２０曲以上の楽曲スケッチが生まれていました。
実はこれ、ラジオ番組を企画した時から、
計画していたことでもあったのです。
自分はずっと兼業ミュージシャンで、広告や企画の仕事をしながら音楽活動を続けていることもあり、広告の仕事が立て込んでくると、曲を書くというモチベーションを維持するのが難しい場面もあって。
本当は音楽だけで生活できれいればよいのですが、
とてもとても、というか、やりたいようにアルバムを作ると毎回赤字で、ライブもめったに黒字になることもなく、スタッフにやんわり注意されながらううーん、とかあーとか、なま返事でのらりくらりとかわし続けてなんとかここまでやってきているという。。。愛想も尽かさず（いやもう尽きてる可能性もありますが）支えてくれているスタッフたちはほんとに頭が下がります。ありがたいことです。
そんなわけで、
生活につながる広告の仕事が忙しくなると、
曲を作ることを、どうしても後回しにしてしまいがちでした。これをなんとかしたいなと。
そこで曲作りを、ある種の義務みたいにしてしまおう、と思ったわけです。
１）
ラジオ番組の中で、毎週強制的に
曲を書かねばならないフレームを作る。
２）
スポンサーが見つかれば、
毎週曲を書くことがスポンサーとの約束になるから守る。
３）
作曲のネタは、自分では探さない。
リスナーのみなさんに与えてもらう。
特に３）はふだん、クライアントの課題をアイデアで解決することを仕事にしている自分としては、企画の脳みそを使うことになるので
投稿＝オリエンテーション
という感覚で向きあえるのではないかと思ったわけです。
こうして生まれたのが、
「アンチモンの それ、歌ってみよう！」
というラジオ番組でした。
愛媛 松山の老舗旅館、大和屋本店さんが番組スポンサーについてくださり、「自由にのびのびやってください」という温かい応援のもと３年間、ほぼ休むことなく毎週１曲、歌を作り続けました。
（リリースに困る迷曲もたくさん生まれましたが笑。）
当初、１年で終了する予定だった番組も、好評につき２年、３年と続けてもらうことができたのですが、３年目を迎えた頃から自分も井上くんも他の仕事やスタジオワークがすごく忙しくなってしまい、相談の上、終了させてもらう運びとなりました。
そうやって３年間作りためた１２０曲超の歌を、去年の秋にスタッフや井上くんたちとすべて聴きなおしまして、１２曲を選びました。
これがアンチモンの３枚目のアルバムのデモスケッチになったわけです。
曲のサイズはまだ短いものばかりですし、歌詞も最後まで書けていないのでアルバムの完成まで、まだまだ道のりは長いのですが、
投稿をくださったリスナーのみなさんの日々のあれこれを反映した内容になっており、なんだか一緒に歌を作ったような、不思議な感覚があります。
１２曲のスケッチを何度か聴いて、
アルバムのタイトルだけは先に決めました。
１枚目が「カンガルーの夢」
２枚目が「カンガルーの恋」
そして、３枚目は
「カンガルーの日常」にしようと思います。
完成を楽しみにしていてください。
ではまた！
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