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鷹之眼報道局コラム(6)「AVスプラ問題とYoutubeガイドラインについて」

・ご挨拶

お世話になっております。アカマルでございます。
今回は、10月上旬に話題となった「AVスプラ」問題と「Youtubeのガイドライン(規約)」についての話をしたいと思います。

・本題の前に

本記事は、AVスプラ問題の発端から配信参加者のその後の反応等において、Youtubeの規約にどう違反していたのかを調査、執筆しております。
多くの方々より情報を頂いたり、Youtubeのヘルプを確認しながら執筆作業を行っておりますが、万が一意図の読み違え等を発見された場合はアカマルのTwitterDM宛てに教えて頂けますと幸いです。

・「AVスプラ」とは

そもそも「AVスプラ」を知らないという方向けに、まずはこちらを解説させて頂きます。

AVスプラとは、10月8日に行われたVTuber8名による配信企画の名称です。
参加した主要VTuberは、主催の木風公子氏深層組より息根とめる氏、配信用のアダルトビデオを提供したひなちゅん氏サブアカウント)を筆頭に、時雨氏てりてり坊主てる氏RYOTARO氏ソフィア・サファイア氏竜月くどあ氏となっております。

内容としては、任天堂のゲーム「スプラトゥーン3」という「2色の陣営に分かれて自陣の色を塗りあうゲーム」をプレイし、相手陣営の色をクロマキーで抜いた下でアダルトビデオを放映する事によって「自分の陣営が劣勢になる(相手の色面積が増える)と、自分の配信にアダルトビデオが流れる」という仕組みで行った配信でした。

この配信を行った事により、まず時雨氏のチャンネルが規約違反にてBAN、その後「AVスプラ」という言葉がTwitterのトレンド入りをした事によって情報が瞬く間に拡散、大炎上するという事態になりました。
炎上の拡散を重く見たのか、スプラトゥーン3販売元である「任天堂株式会社」より、10月11日に以下のような声明文が発表されました。

次項では、主要参加者8名の配信後の反応について確認していきます。

・人物1:木風公子氏の反応

配信後、アーカイブは非公開状態で残していました。
主催でありながら、炎上が発生してから暫くは沈黙を貫いておりました。10月11日になってようやく謝罪声明文を発表、当該配信に関するツイートを軒並み削除したようです。

ですが、翌日10月12日の観測にてYoutubeチャンネルをBANされました。サブチャンネルも所有していたようですが、そちらもBAN対象となったようです。

又、「アソブカイ」というVTuberグループに所属していたようで、グループが行おうとしていたコラボカフェ企画が中止となっています。

又、アソブカイメンバーのFra氏より「木風公子氏は自粛期間が明けたら戻ってくる」と読み取れる趣旨の投稿がされました。

ですが恐らく、木風公子氏がYoutubeというプラットフォームに帰って来る事は出来ないのではないかと考えております。その理由は後述とします。

・人物2:息根とめる氏の反応

配信後、アーカイブは即時削除したようです。
炎上発生後、配信翌日の10月9日に所属元である深層組より謝罪声明文が発表されました。

引用した声明文を見た限りでは「深層組のスタッフ(セバス)からもAVスプラ企画への参加に前向きな意見があった」と話があったようです。又、本人への処分も検討中との事ですが、執筆時点(2022/10/23時点)で詳細は発表されていません。

その後、同日に自チャンネルにて謝罪配信を行ったようですが、ティラノサウルスの着ぐるみを着て実写で登場し、5分弱程度の概要説明と謝罪のみだったようです。配信の内容から「カンペ読みしていた」「動画として収録したものを生放送で配信した」という憶測が立っておりますが、こちらについては裏が取れていませんので情報共有のみとしておきます。
そして、謝罪配信の直後に自チャンネルにて深層組の内部コラボに参加したようです。

これらの配信は、12日の観測にてチャンネルがBANされた事を確認しておりますので、アーカイブは残っていません。
ですがその後サブチャンネルを作成し(厳密には前世で使用していたものを再利用したとの事)、そちらで配信を行ったようですが、こちらも後述するYoutube規約に違反していた為にチャンネルBANとなりました。
又、Twitchのアカウントも所持していたようですが、こちらもBANされたようです。理由等については調査出来ていません。

又、息根とめる氏は主要配信者の中で唯一、炎上後も活発に動いています。
曰く「深層組内の収益の9割を賄っていた」ようであり、これによって運営に甘やかされているのではないか、という話も出ているようですが、こちらは情報共有のみとしておきます。

当の本人は以降も何とか復活を試みようと躍起になっているようです。執筆時点では他の配信プラットフォームへの移住を検討しているようですが、処分保留中という事もあり、現在はTwitterのスペース機能を使用しているようです。今後は自粛期間が明けてから収益の見込めるプラットフォーム探しを始める事でしょう。

余談ですが、息根とめる氏の使用したアダルトビデオはひなちゅん氏提供のものではなく、同じく深層組の長女「ディープウェブアンダーグラウンド」氏のコスプレをした女優が出演するアダルトビデオだったようです。こちらも一応版権元には許可を得ているとの情報がありましたが、確認は取れませんでした。

※2022/10/27追記1:10月16日頃、名前を「呼吸ちゃん」として、Twitch配信者「ぬっきー」氏の配信に出演していた事が判明致しました。
切り抜きがアップされておりましたので、以下に引用しておきます。

※同日追記2:深層組の長女「ディープウェブアンダーグラウンド(以下DWU)」氏の配信にて、AVスプラの件について幾つか言及がありましたので抜粋致します。

・DWU氏自身はAVスプラ企画には関与していない。(そもそもDWU氏は運営側ではないので、息根とめる氏の配信に口出しする権限はない。他のメンバーも、自分に関係のない事については基本的に関わらない。)
・息根とめる氏が使用したアダルトビデオについて、許可を出したのはDWU氏ではない(そもそも著作権をDWU氏が所有していない。)
・DWU氏個人の意見として、息根とめる氏の「謝罪配信」には思うところがある様子。中途半端な配信について運営(セバス)に訴えたところ、はぐらかされたとの事。
・DWU氏のチャンネルを使用してDWU氏が出演しない配信をした事については、「深層組の公式チャンネルが無いので、特に深く考えずに許可を出した」との事。チャンネルの扱いについてはDWU氏や運営も迷っている様子。
・引用のDWU氏の配信時点で、息根とめる氏の処遇についてはDWU氏には通達されていない。個人的な連絡も受けてはいない様子。他のメンバーへの飛び火も危惧している。配信内で息根とめる氏について「箱(深層組)としてやっていきたかったら、それなりの立ち居振る舞いをしましょう」とコメント。

・人物3:ひなちゅん氏の反応

配信後、アーカイブは非公開状態で残しておりました。
主要配信者の中で唯一、炎上発生以降執筆時点までに声明文は発表されておりません。

炎上発生後、Twitterプロフィール欄より「10月15日に1周年記念配信」の文言を削除、記念配信枠は準備されていましたが非公開へと変更され、結局配信はされなかったようです。その後18日の観測にてチャンネルBANを確認しました。
YoutubeチャンネルのBAN直前、10月16日にニコニコ動画にて初投稿を行ったようで、以降もニコニコ動画にASMRの動画を配信しているようです。
時系列の前後を考えると、炎上騒動が起きてから比較的早い段階でYoutubeに見切りをつけ、ニコニコ動画へ移住するつもりだったのではないかと考えています。

他にも、Twitterでは本件について黙秘を続けていますが、自分を支持する投稿をいいねしているなど、水面下では活動を行っている様子がありました。

又、所謂「本体」であるサブアカウントでは、10月22日に開催された「ゆるケット」に参加していた事が、所属しているコスプレメーカー社長氏の投稿にて明らかとなりました。

この社長氏も「AVスプラ」企画に対して肯定する投稿をしておりましたが、炎上騒動後に削除したようです。ひなちゅん氏自身もこの問題に対する言及はなく、今後も炎上鎮静化まで沈黙を貫くと想定されます。

・人物4:時雨氏の反応

主要配信者の中で唯一、配信中にチャンネルをBANされました。
その後Twitter上にて「AV流しただけやろ」等と投稿、以降も反省なく開き直り、投稿で他の人物を煽る等の姿勢を見せた事から、特に非難が殺到する事態になりました。

その後10月12日に態度を一転、謝罪声明文を発表しました。

文中に「関係するツイートを削除する」という内容がありますが、削除されたものはごく一部であり、AVスプラでBANされた事を誇っている様子の投稿などは執筆時点も残されております。

・人物5:てりてり坊主てる氏の反応

配信後、アーカイブは非公開で残しておりました。
炎上騒動後、プロフィール欄にて謝罪声明文を発表しましたが、投稿等書面での発表はありませんでした。返信が出来ないプロフィール欄に謝罪文を掲載したことから他のツイートへのリプライが荒れる事となり、その後全てのツイートを削除したようです。
又、10月12日にチャンネルのBANを確認、以降は自身のYoutubeチャンネルへのリンクも削除されています。

・人物6:RYOTARO氏の反応

配信後、アーカイブは即時削除されたようです。
炎上騒動後、10月11日に謝罪声明文を発表しています。

記事執筆時点でチャンネルはBANされておりませんが、配信のアーカイブは全て非公開へと変更したようです。炎上が沈静化した頃に再公開するのではないかと推測しております。

・人物7:ソフィア・サファイア氏の反応

配信後、アーカイブの処分については確認が出来ませんでした。
炎上騒動後、配信翌日の10月9日に謝罪声明文を発表、一か月の活動自粛を宣言致しました。
それとほぼ同時に当該配信に関する投稿を削除、他にもYoutubeやTwitchへの配信リンクの付いた直近のツイートを軒並み削除しているようです。

当報道局の観測では、10月12日にチャンネルをBANされているはずなのですが、過去のTwitterの投稿からYoutubeチャンネルを遡ると「動画は非公開」と表示される為、サブチャンネルを所有している可能性もまだ捨てきれていません。一例として以下に引用を残しておきます。

・人物8:竜月くどあ氏の反応

配信後、アーカイブの処分については確認が出来ませんでした。
炎上騒動後、配信翌日の10月9日に謝罪声明文を発表、「権利者の裁定後にアカウントを削除する」と宣言致しました。

チャンネルはBANされていませんが、デビュー前との事であり、残っているものはショート動画が2つのみとなっています。又、Twitchのチャンネルも所有していたようですが、炎上騒動後に削除をしたようです。

・本題1:「性的表現」について

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
AVスプラ企画の「何が良くなかったのか」を、一つずつ解説していきたいと思います。

まずは、Youtubeの「ヌードと性的なコンテンツに関するポリシー」を掲載しておきます。

話は少し逸れますが、昨今の配信者の中には「ASMR」という、所謂「音や声を聞かせる為の配信」を行う方々がいます。この「ASMR」を行う配信者の方々はBANされる危険が高いと言われるのですが、その理由はYoutubeにて禁止されている「性的満足を与えることを意図した露骨なコンテンツ」であると判断されるからでしょう。

話を戻しまして、AVスプラ企画で使用されたのは、ひなちゅん氏が出演するアダルトビデオでした(息根とめる氏を除く)。所謂「性行為」のシーンも含まれていたようです。
企画の中では「薄くモザイクをかけるのは有り」とされていたようですが、このポリシーをそのままの意図で捉えるなら「そもそもモザイクをかけていてもアダルトビデオを放映するのはNG」と見て間違いないようです。それは、同様に「性的満足を与えることを意図した露骨なコンテンツ」と認識されたからではないでしょうか。

・本題2:「他チャンネル出演」について

主要配信者の中で、木風公子氏と息根とめる氏の御二方は「自分のチャンネルをBANされた後にサブチャンネルをBANされ、他者のチャンネルにもゲストとして出演していた」ようです。

これは、Youtubeガイドライン内の「YouTube ライブ配信への制限を回避する」に抵触する可能性がございます。以下はヘルプ引用です。

このページには「アカウントにライブ配信の制限がかけられているクリエイターが、別のチャンネルを使用して YouTube でライブ配信を行う行為は禁止されています。この制限は、元のアカウントに対する制限が有効である限り適用されます。」と記載があります。簡潔に言えば、チャンネル制限を受けた配信者はサブチャンネルの作成、配信が禁止されている事、そして他者のチャンネルに出演してはいけない事を表しています。つまりは御二方ともに、これらの規約に違反し配信を行っていた事になります。執筆時点では息根とめる氏はアーカイブ非公開、木風公子氏はアーカイブ公開状態になっています。

又、似たような記載がYoutubeガイドライン「その他のポリシー」の「過去に削除されたコンテンツ、または停止処分や制限を受けたクリエイターによるコンテンツの投稿」にも記載されています。

御二方が「ゲスト出演」する形となった配信チャンネル及びアーカイブが、今後どのような扱いになるのか、気になるところですね。
更に言えば、御二方ともに「各々の自粛期間が明けたら復帰をしようと画策している」ようです。が、Youtubeのガイドラインにてこのように定義されている以上、本当に復帰が叶うのでしょうか?
又、これについては他にもチャンネルをBANされた4名にも同じ事が言えるかと思います。いずれも、今後の「Youtubeでの活動復帰」は極めて厳しいでしょう。

・本題3:疑問点

さて、ここまではYoutubeのガイドラインを見て話をしてきました。
ですが、皆様はここである「疑問」がある事にお気付きになられましたでしょうか?

執筆時点では主要配信者8名中2名、RYOTARO氏と竜月くどあ氏の御二方のみがYoutubeチャンネルのBANを回避しています。それは何故なのでしょうか。

結論から申しますと、現時点で確たる証拠は得られていません。

一人目の時雨氏についてはAVスプラ配信の最中であり、所謂「現行犯」としてBANされました。
以降は10万人ものチャンネル登録者数をもつ息根とめる氏や主催の木風公子氏、そしてアダルトビデオを提供したひなちゅん氏のBANは主要配信者の中でも注目度が高く、その分通報も多かった為と考えられます。
更に、木風公子氏とひなちゅん氏、てりてり坊主てる氏については炎上後もアーカイブが非公開で残されておりました。Youtubeへの通報はアーカイブが非公開状態でも可能であるかもしれないという事は、当報道局の過去の記事でも触れております。これによって、非公開状態のアーカイブでもガイドライン違反の対象になり得るという事が立証されたのではないかと考えています。

お時間のある方は、宜しければ以下のURLより目次「削除通知を送信する」の項目に申請フォームの画像が添付してありますので、ご覧頂ければと思います。

そして先述の通り、RYOTARO氏と竜月くどあ氏はBANを免れました。
問題はソフィア・サファイア氏です。何故彼女はBANされてしまったのでしょうか。そして、何故RYOTARO氏と竜月くどあ氏はBANを免れたのでしょうか。以下は考察になります。

もしかしたら、彼女のチャンネルもアーカイブが非公開状態で残されていたのかもしれません。ソフィア・サファイア氏と竜月くどあ氏の配信告知の投稿は炎上の早い段階で削除されてしまった為、アーカイブが残っていたかどうかは確認出来ませんでした。ソフィア・サファイア氏が非公開で残しており、竜月くどあ氏が削除をしていたとあれば、一応筋は通るかと思います。

もしくは、配信内でのアダルトビデオ放映範囲とでも言いましょうか。クロマキー機能によってどの範囲まで映っていたか、肌の露出の程度、放映された時間の長さ、そして何より、映っていたシーンが性的行為を連想させるものだったのかどうか、といったところでしょうか。スプラトゥーン3というゲームの性質上、マップ内の立ち位置や自陣の占領率によっても放映される範囲は変わってくるでしょう。
恐らくYoutube側はAIを使用してBANの判断をしていると考えられます。よって、AIの判断が誤っている場合は「異議申し立て」という手段でチャンネルやアーカイブの復活が出来るようになっています。
既に全員分のアーカイブは存在しませんので、残念ながら詳細を確認する事は不可能です。ですがもし、ソフィア・サファイア氏が相手方の占有率の広い場所で立ち回っていた場合、配信終了後にAIによってBANされた可能性も否定は出来ません。

・最後に

今回のコラムはこれにて終了です。
この「AVスプラ」については、Twitter内で賛否両論ございます。私はそのどちらについても否定も肯定もしません。ありのまま事実を伝えるのみです。
但し、この配信の結果として配信者6人が規約違反でBANされ、販売元である任天堂からも配信ガイドライン改訂という「事実上のお叱り」が公表される事態となった事はお忘れなきよう。

こちらをご覧の皆様は、くれぐれも「規約違反」などなさいませんよう。

今回はこの辺りで記事を締めたいと思います。
それではまた次の記事でお会い致しましょう。

鷹之眼報道局 アカマル

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