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秋味

つい最近秋味になった金麦は音沙汰もなく冬味に姿を変えた。何食わぬ顔で並ぶ金麦を見て、短い秋の終わりが浮かんでもうすぐ冬がやって来るという期待にほんの少しだけ胸を膨らませる。あいにく秋はもう少し後を引くさ
やかましいリーチイン(ドリンク品出し)で黙々と金麦を陳列した。

山鳩の声に耳を傾ける。今夜山鳩の鳴き声の話が家族で盛り上がった。人によって聞こえ方が様々らしく、「ほーほほっほほー」と聞こえる僕を両親が笑う。母の山鳩は癖がありすぎて文字に起こせないがそれもまた笑った。つくづく平和な空間、温かい家族だと思う。

「ラブホテルに行きたくない」という言葉は、溢れかえる欲望を全て否定しているようで良い。実際ラブホテルに行きたいとはあまり思わないし、そこで得られるものは雰囲気のみだと思う。その雰囲気でまた興奮するのだろうがそそられない。こう思う一番の要因は自慰行為後だからだ。違いない、致し方ない

夢を見た。『ファイトクラブ』のメイヘム計画のスピリチュアルな内容と『キングスマン』の敵役であるサミュエル・L・ジャクソンの要素を組み合わせた自作映画を見る。その作品は我ながらかなり出来が良くて、続きの見たさに三度寝までした。ただクライマックス前で目が覚めきった。
これからも非現実的な夢を見たい、、非現実が夢か

秋になって、恋焦がれたあの子は彼女になった。それはそれは有頂天で、、
彼女になった今片思いの頃のような日記を書くとただの惚気になってしまうからあまり書かないでおこうと思う。日記の本質をなくしているな多分。
恋人が出来たら見える景色が鮮やかになるなんてことを耳にするけど、現実なんてそんなロマンチックでもなく、実際はコンビニで普段ストレスの対象である無礼な客の態度にも寛容になるくらいだ。見え方が変わるなんて友人の決まり文句を借りれば「やりすぎ」てやつだ。こんなスカした文章書いてるけど数日浮かれに浮かれていたこともきっちり書いておく。

今年の秋味を存分に味わい尽くしたい、
ゴーゴー紅葉狩り 照葉を願って

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