akamachi

日常と悪口と疑問と。

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ただ空白を暮す

 ただ鬱々と、同じ日々を繰り返す。 目が覚めて頭の痛さに目を背けつつ、スマホを開いて今日も大学かバイトかと暗い気持ちになり、ぼーっとこなすうちに夜が来る。 明日が来るのが怖くて、なかなか寝付けずただ夜が更けていく。 やっと眠れたかと思ってもずっと浅瀬にいるため、幾度となく目が覚めてしまう。 もはや今は眠っているのか、起きている状態なのかわからずただただ辛く苦しい。 あまりのストレスで大声で叫んでやろうかと何度も思ったが、ただ枕に顔を強く押し当てて唸ることしか出来なか

    • M-1、1回戦負けた。

      ああああああちゃんと悔しい!! 「悔しい」って漢字「悔い」で形成されてるから、やり残したことありますみたいな話をしなきゃいけないんだろうけど、正直やり残したことはない。 めちゃくちゃにネタを練りに練り上げて、数え切れないくらいネタ合わせして、よしこれで行けるぞって状態で持っていった。 会場に着いて、直前まで最終確認を怠らず、基本1回戦は笑い起きないよっていう忠告もちゃんと思い出して万全に。 いざ舞台上、100%を発揮するつもりで挑んで、100%が出せた。 笑ってほし

      • 恵まれすぎた前日譚

        目を輝かせて観てきたものってあるでしょ。その大会に明日出るんだよ。 選手宣誓。ちょっと聞いてほしい。 その決意を語ってやるぜ!みたいな文章ではなく、なんでこんなことになっているのか自分のために整理するための文章。 もしお時間あったらお付き合いください。 昨年、諸々の不調で一年間休学した。 なんのやる気もでないし、何にもしたくない毎日がただ過ぎていった。 頑張らなきゃいけないのに頑張れない毎日。ただ辛かった。 近くで頑張る好きな人の隣、頑張れない自分。 日々の幸

        • 尻すぼみエモ

          夕方、自転車を漕ぎバイトへ向かう道中、塾帰りと思われる小学生5人組とすれ違った。 その小学生たちは皆、空にスマホを向け何やら楽しそうに話している。 何を撮っているのだろうと不思議に思い、スマホの向けられた方へと視線を移す。 そこには思わず見入ってしまうほどの紫がかった茜色の空が広がっていた。 ああこれを写真に収めてたのか。 いつからか綺麗な空を見ても特に何も感じなくなってしまった。 ましてや写真を撮ろうなんて発想など1ミリもない。 こういう些細な喜びを感じ取る感

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        ただ空白を暮す

          初めてのサイン本お渡し会に行ってみた

           先日、ハライチ岩井勇気さんの三冊目となるエッセイ『この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない』刊行記念のサイン本お渡し会に行った。 岩井さんのエッセイは一冊目の『僕の人生には事件が起きない』から読んでいて、岩井さんの日常の出来事に対する毒を含んだ遊び心のある切り口のファンである。 二冊目の『どうやら僕の日常生活はまちがっている』が発売されたときは、電話と人混みが嫌いな私がサイン本欲しさに、都会の本屋に電話をかけ取り置きしてもらい人混みをかき分け手に入れた。 そんな私にとって新

          初めてのサイン本お渡し会に行ってみた

          いつかきっと思い出す日

           日光に照らされ明るくなった部屋、重たいまぶたを無理やり開け目を覚ます。 心なしか頭も重たい。 どうやら昨日飲んだお酒が抜けきってないらしい。 自分が飲める量を毎回少しだけ越えるせいで、次の日不快じゃない程度の頭痛と共に起床することになる。 充電されたスマホを手に取り、電源をつける。 1件のLINE。 「誕生日おめでとう」 またひとつ歳を重ねました。 だからといって別になんの特別な予定もなく。 顔を洗って、歯を磨いて、髪を直して。 朝ご飯食べて、机に向かっ

          いつかきっと思い出す日

          夜半音

           今ここで全てが終わってしまえばいいと思うことがある。 これは別にマイナスな意味じゃなくて。 ただプラスな意味でもないのかもしれない。  例えば絶対に行きたかったライブのチケットが奇跡的に取れ、念願叶って参加できたとき。 その帰り道はそれまで生きてきた中で五本の指に入るくらい幸せで、ライブに参加するまでの過程を思い出してホクホクとした気持ちになる。 数日経っても幸福感は続き、日々の生活に対するやる気もでてくる。 アーティストの話す当日の話や後日談、段々と解禁される

          慎重に身長を測った話

           大学生5回目の健康診断に行った。 5回目ともなると慣れたもので、空いている時間を見計らい受付をし、空いているルートを歩むことができるようになる。 受付を済まし身長体重を測りに行く。 空いているタイミングで行ったため、部屋に入ると測定士3人に僕一人というドラクエ序盤のスライム状態となった。 スライムが青い理由なんて考えたこともなかったが、あれはきっと1人の心細さから青ざめているのだと思う。 かわいそうに。 優しそうな女性の測定士のところへと誘われ、3対1からタイマ

          慎重に身長を測った話

          拝啓 響いて生きろ。

           大学一年生の冬、漠然と想像していた未来が唐突に閉じた。 僕が生きる意味であり、希望であり、道標であったものを無くしてしまった。 散々思考を巡らせ、後悔を張り巡らせ、泣き喚き、少し冷静になったころスマートフォンを開き、一人の友人に一通のLINE。 「大至急、話を聞いてくれ」 久しく会っていない高校のときの友人。返信はすぐに返ってきた。 「明日、くら寿司でいい?」 話を聞くなら相場カフェだろと思った。 「『体は元気なんですけど、熱が37度5分あって〜、どうすればい

          拝啓 響いて生きろ。

          背番号3

           目が覚めると腹筋の痛みですぐに起き上がることができなかった。 寝転がった状態のまま枕元に置いたスマホの電源をつけ、日付を確認する。 2月19日 ああついに終わってしまった。 喪失感と幸福感とたくさんのお守りでパンパンに膨れ上がった心を納めるため、深く息を吸い吐き出す。 楽しかったな。 小さくつぶやくのと同時にお腹の痛みの原因に気づく。 昨日笑いすぎたせいか。 とんだ大バカ幸福野郎である。  始まりはおよそ1年前。 3月18日 「ニチレイプレゼンツ……」

          背番号3

          窓 窓 柱 窓 窓 柱 窓 窓

           昔よく自転車で駆けた道をこの前久しぶりに歩いた。 六年ほど通っていたピアノ教室へと向かう道。 行きは憂鬱で自転車をゆっくりと漕ぎ、帰りはこの脚が持つ限り全力で漕いだ道。 そんな全速力で走っている中でも目を奪われた青い看板の小さなゲーム屋があった。 看板の端には「新しいゲームあります」の文字。 店の入り口が日焼けしたゲームのポスターで埋め尽くされており中は一切見えない。 たまに客が出てきたタイミングで開いた自動ドアの隙間から覗くことができたが、ただ薄暗いという情報

          窓 窓 柱 窓 窓 柱 窓 窓

          「いえーい!」なんて言えない

           皆さんは山手線ゲームというものをご存じだろうか? よく移動中の暇な車内や大学生の飲み会で催されるこの遊び。 ルールはシンプルで、お題として定められた1つのテーマに該当する答えを、参加者が順番に1つずつ言っていき、詰まったり同じものを言ってしまった人が負けというゲームだ。 実際にやったことはなくともYouTubeやテレビなどで1度は目にしたことがあるだろう。 このゲームに対して長年疑問に思っていることがある。 とりあえず実際にゲームの流れを見て頂こう。 「山手線ゲ

          「いえーい!」なんて言えない

          頭回すと語彙が飛ぶ

           高校時代に一度、アイドルの握手会に行ったことがある。 その時は友人に半ば強引に連れられていったため、もちろん何の準備もしておらず、列に並んでいる間ずっと緊張で吐きそうだった。 何を話そう。どうすれば気まずくならない。そもそも俺みたいな浅いオタクが握手会なんてきていいのか。いや、そもそも行くならもっと前もって誘っておけよ。なんで当日連行なんだよ。これあれか、「友人をいきなり握手会に連れて行ってみたドッキリ」か。どうせテンパってる姿を、あとで他の友人たちに伝えて皆で大笑いす

          頭回すと語彙が飛ぶ

          着信拒否予備軍

           現在、連絡手段というのは数多く存在している。手紙に始まり、メール、LINE、SNSなど本当にたくさんある。これらは全て送った時間に関係なく、受け取った側の都合のいいタイミングで返信することができる。 そのようなものに慣れてしまっているからか、リアルタイムでの対話しかできない「電話」が少し苦手だ。急な着信があるとちょっとだけ身構えてしまう。 そんな電話に関してここ数日悩まされていた。  始まりは10日程前。 日課であるネットサーフィンをしていると、突然着信を知らせる振

          着信拒否予備軍

          ベタベタ。ベタベタ。

           僕は何事もベタなものが好きだ。  朝起きたら最初にすることは二度寝だし、目覚まし時計が鳴ればイラっとするし、起きてすぐに意味もなくTwitterを開く。 その日着る服を選ぶのは億劫だし、行くのめんどくさいなとか思いながら荷物をリュックに詰めるし、時間がないのに意味もなくInstagramを開く。 別に聞きたい音楽もないけどとりあえずイヤホンはするし、待ち合わせに遅れそうなら「ごめん、遅れる」とLINEするし、信号がプカプカすれば少し走ってまだ渡り切ってないのに歩く。

          ベタベタ。ベタベタ。

          ウマとフリとオチと

           先日、友人と遊ぶ約束があった。待ち合わせ時間が14時だったのだが、その前にどうしても行かなくてはならないところがあった。 壁面に大きく馬の横顔と3つのアルファベット。 そう、場外勝馬投票権販売所、ウインズだ。 この日は競馬の祭典「日本ダービー」が行われる日であり、予想のためにこの1週間ありとあらゆる情報を集めた。これまでの戦績やタイム、血統などの確かなデータからTwitterに転がるたまたまだろみたいな信憑性の薄い情報、そして粗品の呪いまで本当に幅広く情報をかき集めた。

          ウマとフリとオチと