BFC6決勝作品感想
深澤うろこ「プールの記憶」。プールに強制的に入れられるのは勿論喩えで、えぐい程意図的な筒抜けの勿論戦争の事で、変化球の皮を被った真っ直ぐで、大学生が160キロの情熱火の玉ストレートをど真ん中に投げ込むようなもので、バッターは全く動けず見逃し三振で途方に暮れベンチに戻るしかない!
藤崎ほつま「静かなるもの」。日々のありがたみに感謝している。平穏無事な毎日。些細な厄介事もあるが、ささやかな出会いなどが、まろやかにしてくれる。老人のような心静かな落ち着きが、しかし生きてゆくという芯を持ち、したたかに毎日をなだらかに生きている。些事を神に感謝し祈りながら。
深澤うろこVS藤崎ほつまは動と静の対決。情熱と冷静。速球と遅球。
失礼かもですが、深澤うろこさんこんなに凄かったのか!何気ない日常を洒落た捻りのある少し変わった視点で心に微熱を灯させる作風に定評があったと思うのですが、BFC6では深澤さんの日常に戦争が大きく影響していて問題意識も強く、大量の映画鑑賞で想像力を強化されていて、大化けしましたね!
深澤うろこさんはたましいが燃えている。
一方藤崎ほつまさんは静かに静かに不動心で優勝を見据えておられる。
決勝はもう好みで決まるのではないでしょうか。