初恋VS赤いたぬちゃん その7
および、それによって、あたかも、どーも僕です。
いやいや、皆さんお楽しみの更新の時間ですよ~
いつも前置きが長いと注意されるので
いきなり、本題に入ります。
さぁ、愛しのキノコとの初接触!
どうなる赤いたぬちゃん!
がんばれ赤いたぬちゃん!!
では、どーぞ。
別にたいして期待もせずにバイブする携帯を開き
メールを開いたその瞬間、
赤いたぬちゃんはきっと
地球で一番幸せだっただろう
そのメールは迷惑じゃないメールだった。
見た瞬間、すぐキノコだとわかった。
ウパッピョー♪ キャリャヒョイー♪
アゲアゲ~♪ サゲサゲ~♪
よくわからんが、気分はこんな感じだった。
とにかく嬉しかった。
教室にいる連中はきっと赤いたぬちゃんのことを
国語の授業好きなんだなぁと思ったことだろう。
ニヤニヤが止まらない。
肝心の内容は
キノコ「突然でビックリしました。どうしたらいいのかわからず、
とりあえずメールしようと思って…」
ですって♪
きゃわいいだよ~
キノコちゃんレベルになるとメールまでプリティーだわよ~
これ完全に脈ありだわさ~
この歳で結婚かぁ~
ちょっと早いけどキノコとならいいかぁ~
子供の名前はどうしよっかなぁ~
女の子だったら、やっぱたぬ子かなぁ~
男の子だったら、秀吉かなぁ~
注)わかるよ。見苦しいよねw
とにかく、興奮の絶頂だった。
別に絵文字もなく、特別可愛い表現もないのに
本当に可愛く見えた。
だから何度も言っているだろう!
今まで先人が残してきた沢山の言葉を習ったけど
「Love is blind」
これほどの名言は存在しないと!
さてさて、そのメールに対しての返信ですが、
普通だったら必死に悩みますよね?
好きな子と初めて交わすメール。
それほどの難問は無いですよ。
しかしそこは百戦錬磨の赤いたぬちゃん。
持って生まれた文才とハガキ職人の経験があれば何にも怖くない。
たぬ「よし、文才。出番ですよ。
さぁ、こういう時何て返信するんだい?さぁ、見せておくれ」
文才「は?知らんけど…」
たぬ「いやいや、お前何のために給料払ってると思ってんだよ。
いいから、早く考えろ」
文才「安月給の上に有休も使わせてくれなかったくせに、何偉そうにしてんだよ。
こんな仕事、こっちから願い下げだわ!!!
鎌倉に帰らせて頂きます。せいぜい頑張るんだな!!」
な、何ぃいいい!?
文才が居なくなった赤いたぬちゃん。
テンパる、テンパる。
今まで覚えた日本語を総動員させ、
赤いたぬちゃん必死にメールの文章を考える。
やべー、今まで文才に頼ってきたツケが
こんな大事な時に回ってきやがった。
どうする、どうするおれ?
テンパっている最中、国語の教師は何やらよくわからんことを教えていたが、
そんなどうでもいいことより、こういう時に送るメールの文章を
教えてほしかった。
よ、よし!と、とにかく何か送ろう。
まずはそう、名前だ!名前を聞こう!
あと、年齢だ!
あと、住所と、
3サイズと、
好きなたぬきの種類と、
お母さんの旧姓を聞こう!
文才が居なくなった赤いたぬちゃんはメールが下手だった。
とにかく、何か質問をしたと思う。記憶が定かでなくて…
注)何にも覚えてなくてすみません。
できた!完璧だろ!送信!
キノコの心に響け!
行けー!どこまでもイケー!!!井出ー!!
すると、想いが届いたのか比較的すぐ、キノコから返信が来る。
ウッヒョー♪ピュイッヒー♪
いや~もう彼女みたいじゃないですか~
そんなすぐ返信来ると、
惚れてまうやろー!!!!
注)もう惚れてます。
キノコ「名前はキノコです。歳は16。高一です。
赤いたぬちゃんさんは北高ですよね?」
ヒャー♪質問されちゃった♪
されちゃった♪あっそれ、されちゃった♪
あっよっと、されちゃった♪
もいっちょ、されちゃった♪
注)当時の心境をできるだけリアルに再現しております。
ってな感じで、赤いたぬちゃんとキノコは
午前中に5往復程のメールをやり取りする。
もう最高です。
本当に幸せだった。
たった、何文字かの送り合いだけで本当に幸せだった。
北島「ちょ~きもちいい♪」
メールも一段落したところで、昼休みに入る。
赤いたぬちゃんにはキノコからのメールを待つ以外にやることがあった。
忘れてはいけない。
赤いたぬちゃんはあの人に報告をしに廊下を走った。
つ・づ・く
次がラストです。
では、また。
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