「一帯一路」の逆転(前期・後期共通教材)
はじめに
まさに「カネの切れ目が縁の切れ目」。本国の不動産バブルの表面化(拙著『中国の危機と世界』pp.108-110, 185-197)に伴い、中国側が投資リターンにこだわるようになり、地理的にいえば新規に開拓中の中南米を除いて、過去に貸し込んでいる地域では新規の投資を渋るようになりました。中南米では近年、国政選挙を通じて反米的な左派が政権に就くことが増えており、中国にとっては米国への対抗上、つけ入る隙が生じています。
まだアジア・アフリカでも海外資産の投げ売りにまでは至