星になれた
毎日がピークのようで喉元までいっぱいになる日々だなと思っていたら、満月だった。
月曜日から金曜日まで、自分の時間をどんなふうに過ごすか考える。かならずしもその通りに動くわけでもなく、そうしなければいけないわけでもなく、ただ時間割を考えるのが楽しいから。好きなだけ自由を感じる贅沢な時間。
ごみをまとめたり、布団を干したり、日々のやることをひとつずつこなした代わりに、きれいな部屋で暮らせたり、いい匂いのするふかふかの布団でねむれる。
今日はポトフを作ってくれるというから、パンを買って帰ろうと思う。中村菜月さんの本がダヴィンチに載っているというので、本屋さんにも寄る。
好きな組み合わせでつくれる積み木遊びみたい。すべて、もっとこういう生活がしたいと夢見て、すべて自分たちで手に入れた自由だ。
そう思ったらひとつもかけがえがなくて、何もかも思いどおりになる夢みたいで、勢いあまって最寄り駅のひと駅手前で降りてしまっていた。
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