乃木坂46楽曲レポート(私は初心者です。ライブに行くためのセットリスト予習を行いました。)
実のところ私は、一週間前まで乃木坂46を全く知りませんでした。
ですが、、、、乃木坂のライブに友人の同伴で行くことになりました。
これを機に聴いてみました。
せっかく当たったんだから、ライブを楽しみたい!
入手が非常に難しいチケットです。
誠意を込めて、聴くしかない! そうしないと、ファンの方に申し訳ない!
そんな気持ちを持って、ガチで聴き込みました。
参戦するライブは、、、
"12th YEAR BIRTHDAY LIVE@さいたまスーパーアリーナ Day2 2015〜2017"
いわゆるバスラです。この期間にリリースされた曲を披露してくれるのです。
該当の期間にリリースされた曲は90曲以上もありますが、友達にお願いし、33曲ピックアップしてもらいました。
該当の33曲について自分なりのガチレビューをします。
11作目シングル:命は美しい(2015)
友人セレクト(以下略):命は美しい・あらかじめ語られるロマンス
いい意味でアイドルらしからぬ、新しさを私に与えてくれた。メロディアスな曲調にアイドルらしさを感じる。一方でアイドルらしからぬシリアスな歌詞をアップテンポに表現できていて独創性を感じた。
シリアスさとアイドルさの共存を体現しているジャケットだと思う。
12作目シングル:太陽ノック(2015)
太陽ノック・魚たちのLOVE SONG・無表情
とても明るくて爽やかだ。
この爽快さには不純物が一切ない。そして、力強く勢いがある。この曲によって現実や社会で汚がれた自分の心は洗い流される。"非"現実感に浸って。。この曲は、まるで"石鹸"のようだ。
13作目シングル: 今、話したい誰かがいる(2015)
今、話したい誰かがいる・悲しみの忘れ方・隙間
(今、話したい誰かがいる)歌詞の一人称は"僕"。男性の恋の吐露が、壮大なメロディに乗せられて、語られている。しかし、語り手は乃木坂46。とてもかわいい声だ。この相反する構造は”僕”を混乱させ、アンビバレントな気持ちに陥った。
そして、後に”僕”は気づいたのだ。この構造が男の吐露に奥行きをもたらす。”様式美”である。
(悲しみの忘れ方・隙間)負の感情をどう昇華していくかがテーマだ。
14作目シングル:ハルジオンが咲く頃(2016)
急斜面
乃木坂の歌詞の特徴として、①一人称が"僕"②男の吐露があるのだと、私は理解した。
推しが卒業したならば、この歌を聴いて一瞬でも興奮の記憶に浸りたい。
そしてこの歌詞はライブで最高に盛り上がるだろう。
なぜかって、、、?
最後のセリフはファンの"気持ちそのもの"だからさ。
2作目アルバム:それぞれの椅子(2016)
きっかけ・太陽に口説かれて・光合成希望・Threefold choice
このアルバムのジャンルはミクスチャーやワールドミュージックに近い。世界中の音楽を融合し、混ぜ合わせた"音楽の坩堝"だ。熱気を感じる。バンドサウンド、ラテン、スカ~~~
"きっかけ" バンド調でピアノとアコギが彼女の歌声を際立てる。また聴きたい。洗練された楽曲だ。
"Threefold choice" ライブではツーステあるのか?
15作目シングル "裸足でsummer"(2016)
裸足でSummer・僕だけの光・オフショアガール・白米様・シークレットグラフィティー
僕はタイトルを見て、どうせ王道アイドルの曲なんだろ〜と高を括っていた。そう、カブレラのように。
アイドルの清純さ、可愛さが私の心に放たれた。まさに藤川球児の"火の玉ストレート"。
このシングルの収録曲は、量産型アッパーチューンではない。どれも非常に個性的だ。
16作目シングル:"サヨナラの意味"(2016)
サヨナラの意味・孤独な青空・ブランコ・2度目のキスから・君に贈る花がない・ないものねだり
ないものねだり、イイですねぇ。ジャズと歌謡曲感が楽曲に深みを与えてる。プリンセスプリンセスのMをイメージしたのだろう。
このシングル、一つの集大成のように感じた。きっと過渡期が迫っていたんだろうなぁ。
17作目シングル "インフルエンサー"(2017)
インフルエンサー、意外BREAK、三番目の風
ラテンでひずみのないギターが炸裂。えーっと、、KJ in the house???(僕の脳内にDragon Ashが召喚されました。)
このシングルは小洒落ている。
3作目アルバム:生まれてから初めて見た夢(2017)
スカイダイビング・思い出ファースト
二曲ともギターのリフが際立ってエモい。
"スカイダイビング"
これを聴き、矢木に電流走る。
真っ先にアメリカのバンド、ジミーイートワールドが思い浮かんだ。
僕が中学の頃に好きだった思い出のバンドのジャンルだ。
90年代のアメリカのポップパンクが想起される。中1にグリーンデイのBasket Caseに出逢った衝撃を思い出した。
この重力を喪ったかのような感覚に陥ったのはいつぶりだろう、、、??
18作目シングル:逃げ水(2017)
逃げ水、ひと夏の長さより・・・、アンダー
同時期に活躍したKygoっぽさを感じるEDMで始まりながら、サビで王道アイドル系に軌道修正していく。
19作目シングル:いつかできるから今日できる(2017)
いつかできるから今日できる
イントロはおそらく33曲中最も暗い。
ストリングスが始まる。ギターのディストーションが続く。そして、シンセサイザーの音で爆ける。壮大で豪華な曲だ。サビ後の歌声(いくちゃん)も特徴的で、聴き応えがある。
まるで”イノセンス”のワンシーンのような荘厳さを感じる。。
映画を見終えたかのような満足感に包まれる。そして、私の頭には、、、
総括
楽曲の特徴として、下地に使うジャンルは多種多様。(ロック、ヒップホップ、ジャズ、ラテンetc...) それらをアイドルというフィルターを通して、乃木坂は一つの音楽ジャンルを確立した。だから、単純な量産型の曲が産まれにくく、個性的な楽曲が次々と産まれるのである。
歌詞の一人称は"僕"。男性視点である。一方で彼女達の可愛い歌声で聴かされるわけで、アンビバレントな気持ちになる。この構造は僕らにストレスを与えるが、不思議と癖になるのだ。極めて妙である。僕らファンは心酔せざるを得ない。
アイドルながら、負の言葉(別れ、悲しみ、寂しさ)をテーマにする歌詞が目立つ。しかし、負の言葉をどうポジティブに昇華していくかが語られていて、乃木坂46の可愛い声が僕らを救ってくれるのだ。
僕の頭の中はミコラーシュ(Bloodborne)です。"Majestic"
そして、この記事を書いていて気づきました。
もう僕は乃木坂のファンになっているのだと。
最後に好きな曲を5つ絞りました。
急斜面
白米様
ないものねだり
スカイダイビング
いつかできるから今日できる
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