哀しい殺人者たち
ダリオ・アルジェントの映画に出てくる犯人は寂しい。彼/彼女らが人を殺すのは私利私欲のためではなく、快楽殺人でもない。
強いて言えば、誰かを守るため、そして自分自身を取り戻すために、人を殺さざるを得ない哀しい人間なのだと思う。
そのなかでも『4匹の蝿』のニーナの人生は哀しい。(と書くと、ネタばらしになってしまうけれど、大丈夫ですね)
彼女の思考、裏の行動は映画の中でははっきりとは描かれていない。だが、映画を見終わった後にでも、映画でははっきりとは描かれなかった時間と空間で、彼女は一体何を考え、どう行動したのか。一度考えてみて欲しい。