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3部作

ダリオ・アルジェントの映画にはシリーズものはない。だが、後年になってグループ化される作品群がある。監督デビュー作から3作目までは原題に動物の名前が入っていることから動物3部作と呼ばれている。この呼び名はアルジェント本人ではなく、ある映画研究者が便宜上付けた分類が広がったものだ。アルジェント本人は特に3部作にしようという意図はなかった。

魔女をテーマにした魔女3部作も同様で、最初から3部作にしようという構想は無かったと考えられる。『サスペリア』がヒットし、似たようなスタイルで『インフェルノ』が制作された。その後、長年にわたって魔女ものの3作目は作られることは無かった。

『サスペリア』のワンシーンのイメージ
(絵は筆者)

もっとも3部作といっても、それぞれが独立した作品である。『スターウォーズ』のようにストーリーがつながっているわけではない。

概して、作りたいものを作っているうちにいつの間にか似たようなものができたというのが理想的な作品づくりだと思っている。

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