肺がんの原因はタバコだけ?
みなさんこんにちは、はるです
私のnoteでは下線部に参考文献を埋め込んだ学術論文に近いものですが、疑問に思ったら下線のリンクに飛んだり、ご自身で調べてみてください。私のnote文献ベースの根拠のあるnoteですが、全て鵜呑みにせずあくまで一個人の意見として捉えてください。
はじめに
喫煙やタバコに関連する病気は何ですか、と聞いて、肺がんという方が多いと思います。
え?違うの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。これはいじわるな質問ではなく、実際に米国では肺がんの約90%は、そして日本の肺がんの約70%はタバコの喫煙が原因と言われています。このことは統計からも明らかなようですが、肺がんに関して他の危険因子について探っていきましょう。
肺がんとは
肺がんは、世界のがんによる死亡原因のうち、男性では第1位、女性では第2位となっています。世界では、2018年に210万人の患者さんに肺がんが発生し、180万人の方が亡くなったと推定されています。
肺がんは、明らかな原因がない状態で発症することもあります。珍しいケースでは、遺伝が関与している場合もあります。肺がんの可能性をゼロにする方法はありませんが、発症リスクを低下させる方法がいくつかあるようです。
肺がんのリスクを減らすためには
タバコががんに大きな影響を与えることはよく知られています。ですから、最初のピースは、皆さんもご存知の通り、タバコを吸わないことです。しかし、タバコを吸わないこととは別に、肺がんになる確率を下げるための現実的な方法は何でしょうか?
1.運動不足
体を動かすことによる健康効果は数え切れないほどありますが、なんと運動が肺がんのリスクを下げる可能性があるのです。シティー・オブ・ホープ(米国カリフォルニア州)の研究では、運動をすることで、肺がんになるリスクが女性では約3分の1、男性では最大で半分になることがわかっています。
2.アスベスト
職場には、肺がんになる可能性を高める化学物質が存在します。そのような発がん性物質には、アスベストがあります。例えば、過去の建設業ではアスベストがよく使われていたため、建設作業員は肺がんのリスクが高くなる可能性があります。造船業や断熱材の仕事をしていた人は、特別にリスクが高くなります。リスクのある環境で働く場合は、適切な保護具を用意するようにしましょう。
もしあなたが建設作業などに従事をしていないとしても完全にアスベストのリスクがないとは限りません。アスベストの繊維が作業者の衣服に付着して家に持ち帰られる可能性があるため、家族であってもリスクが高まります。幸いなことに、アスベストの使用は減少傾向にあります。しかし、米国労働安全衛生局(OSHA)は、建設業や一般産業で働く100万人以上の従業員が、仕事中にアスベストに大きくさらされていると推定しています。
3.ラドン
家の換気も肺がんのリスクを減らすために有効とされています。自然界に存在する放射性ガスであるラドンに注目すると、地殻の中に自然に存在するラドンは、私たちの家の中にも存在する可能性があり、肺がんの10%以上はラドンが原因とされています。環境保護庁(EPA)は、家庭でのラドン濃度のチェックに関するアドバイスを提供しています。
4.環境有害物質
環境有害物質の話題になると、大気汚染が思い浮かびます。
2018年の研究では、3つの別々のメタアナリシスにより、大気汚染の拡大と肺がんリスクの有意な増加との関連性が示されています。関連性は因果関係ではありませんが、汚染の少ない地域に引っ越すことで、肺がんの発症リスクを減らすことができるかもしれません。
おわりに
最後に、肺がんの初期症状についてご説明します。最も一般的な症状は、2〜3週間続く新しい咳、時間の経過とともに悪化する慢性的な咳、再発する胸部感染、息切れなどです。
これらの症状がある場合、必ずしも肺がんであるとは限りませんが、すぐに医療機関を受診する必要があります。最後に、喫煙歴のある方は、低線量CTスキャンによる肺がん検診の候補になるかどうか、医療機関に相談してみてください。