何者でもない私から始めよう
自己紹介をしたいのだけれど、最初に言わなければならないことがある。
私は自己紹介が苦手だ。それもすごく。
随分と昔の話になってしまうけれど、私は小中一貫校で両手で数えることができる人数のクラスメイトと9年間過ごしてきた。
よって、自己紹介をする機会がそもそもなく、高校生になって初めて、
自己紹介というものを経験をした。
クラスの人数は30人を超えていた。全く知らない人たちの前に立ち視線を集めているとわかるだけで顔が真っ赤になって笑われたのを覚えている。
笑われたと言ってもみんな良い人で「かわいい」と肯定的な言葉をもらえたので有難かった。
幸い深い傷にはならなかったが、それでもいまだに人前で言葉を発する時、少数の友達の前での世間話であっても見られていると私が認識した時点で顔が赤くなってしまう。赤面症というやつだろうか。
理由の一端は胸を張って紹介できるほどの何かを自身に見出していないからだろうと思う。
立派な肩書も学歴も職歴もない。
最近は旦那さんのお陰で幸せを噛みしめながら主婦をしているけれど、それでも誰かに語って聞かせられるような私の話はあまり思い当たらないのだ。
noteでもたくさんのスキを集めている方は肩書きがしっかりとある方が多いという記事も見た。
確かにそういった人の方が内容に説得力や信頼性が生まれる気がするし、安心感を得られやすいのだろうと思う。
肩書とはこれまでの経験に基づくその人の作り上げた土台だ。
うーんダメだここで私は詰んでしまう。
私には土台がない。
ならもっと紹介しやすいことはないだろうかと頭を捻ってみるんだけど、
言えることといえばゆるいオタクな主婦である。くらいしかない。
あとは旦那さんがだいぶ好きだということくらいだろうか。
旦那さんのことを語り出したら中々止まらない。この間も気づけば6000文字を優に超えてしまって添削に困ったのでまた別の記事として書きたいと思う。
とりあえず日々愛情が増してるなあと実感するくらいには好きだ。
オタクとしてもにわかなんだけど漫画やアニメが好きで、地獄先生ぬ〜べ〜の鵺野先生の夢女をしている。鵺野先生のことを考える私はいつでも女児である。勿論無印の先生の年齢はとっくに超しているがそれでも私は先生の前では小学5年生になってしまうのである。
あとは映画が好きで海外の俳優さんに熱を上げていたりもする。
永遠に一番好きな映画はロードオブザリングだ。
大塚芳忠さんは私にとって永遠に王子様の声なので異論は認めない。アラゴルンの殿が好きです。ちなみに今日大塚さんはお誕生日らしいです。おめでとう。
意外と好きなものの話はするすると出てくるものだ。
自分に自信がなく、土台もなくふらふらしていて、誇れる自己紹介はできないけれど、
好きなものならいくらでも語れるかもしれない。
多分今後ふらふらしたままなのは変わらないだろう。
続ければ少しずつ自信はついてくるかもしれないけれど、どちらかというと諦めに近いかもしれない。
でも私はそんな私が別に悪いとは思わないし、情けないとも思わない。(心細くなる時はあるだろうけど)
こんな心許ない奴だからって黙る必要はないとわかっている。
止める人もいないし、止められる人もいない。
下手くそでもやってみることを目標にしたので、今はこれでいいんだ。
何者でもない私から始めよう。