第六回 展示をするということ(シュン)
こんばんは!
はい!
6人目は僕、リーダーの藤田です!
先日、みなさまのおかげで、
無事「ことばの赤い糸展」を開催することができました。
3日間で387人が訪れるという、
当初想定をゆうに超える大盛況で幕を閉じた「ことばの赤い糸展」。
これまでチームメンバーが大切に繋いできた、
この連載note企画も僕で最後になりますね。
当たり前ですが、
こうしていろいろとちゃんと終わっていきます。
(もろもろ残っているアフターイベントとかとかは、最後に情報まとめますね!)
「ことばの赤い糸展」という展示企画を通して、
こうして、チームメンバーそれぞれが書く文章を互いに死ぬほど見てきました。
後半は何か文章を書く度に、僕も、
「しゅんさんっぽい」とか「もはや好みが出過ぎてる」とか、メンバーからは言われておりました(笑)
その中でも、
このnoteでの連載企画は、それぞれが、それぞれの好きに書いていいということで、特にみんなの性格が出ていて、個性豊かで、とても楽しく読むことができましたし、僕自身、メンバーそれぞれの書いた文章から、たくさんの感動と熱量をもらっていました。
もう最後なのでぶっちゃけていくのですが(笑)
正直楽しかったのなんて、展示開催している数日だけなもんで、
それ以外の準備時間は大変なことばかりでした。
(ちょっと言い過ぎなところもあるかも知れませんが、割と本当にそうでした。ね、チームのみんな?)
それこそ、メンバーそれぞれに本業や、日々の生活もある中、
連日深夜まで、ストーリーの校正や、各メッセージの制作、外部との連携や調整、会場を彩ってくれたさまざまな制作物と、ありとあらゆる展示に関わるものを自分たちで作り上げることは、並々ならぬ作業でした。
僕は夜が苦手なので朝が多かったけど、
本当、24時間制の工場かここは、と日々思っておりました(笑)
何度ギクシャクしたのかみたいなことも、もちろんあるのですが、
それでも、それぞれが自分にできることを、自分にできる時間で、
いろんな感情や、現実と向き合いながら取り組んでくれて、
みんなで信じたこの展示会の価値を形にしてくれたことに、
僕は今も、感謝してもしきれません。
おそらくこれからもずっとそう思い続けるのかなとさえ思います。
それはもちろん、
当日サポートしてくれたスタッフの皆さんにも同じことを思っています。
ボランティアどころか、支援という形でお金をいただいた上に、
朝早くから夜まで、サポートの枠を越え、一緒に会場運営に取り組んでくれた皆さんのおかげで、
想像していたよりも多くの来場者が来ても、スムーズな展示体験を守り、届けることができました。
皆さん本当にありがとうございました。
この場を借りて改めてお礼を伝えさせてください。
(いつでも恩返ししますので、何かありましたら藤田を呼びつけてください。飛んで駆けつけます。)
そんなメンバーも見てくれている中(やっとここからが本題です、え?)、
僕からこのnoteで最後に何を書こうかと考えていたのですが、
「大切なことばと自分」という関係性で考えた時に、
もうこれ以上伝えたいことがないということで、
展示期間中、会場でも最後、
出口付近に展示させていただいていた『おわりに。』を
こちらのnoteでも公開させていただきたく思います。
「展示会場だけで見れるものにした方がいいのではないか」と悩んでいたのですが、
展示会終了後、会場に来られなかった方(ひとりじゃなくて数名いたんです!)から、
「当日お伺いできなかったのですが『おわりに。』を見ることはできませんか?」とTwitterのDMでもご連絡をいただいたこともあり、
そのアンサーとしてもこちらnoteで公開できたらと、メンバーにもお願いした形となります。
今『おわりに。』を読み返してみても、
これが僕がこの展示を作るにあたって、考えていたことのすべてな気さえします。
SNSでたくさんの方からいただいたメッセージや、
「#ことばの赤い糸展」で投稿いただいた内容、すべて見させてもらっております。
(もっともっと感想聞かせて欲しいです!!)
皆さんの記憶に残る展示会を作れたこと、
メンバー一同幸せに思っております。本当にありがとうございました!
またどこかでお会いできる日まで、お元気で、さようなら。
おわりに。
本日はご来場いただき、ありがとうございます。ことばの赤い糸展プロジェクトリーダーの藤田です。
「自分から、運命のことばに会いにいく」
掲げたこのキャッチコピーの実現に向け、
今出会うべき「運命のことば」までの道のりを、
言葉を選び続けることで、
一歩ずつ進んでいくような展示体験を準備できたのではないかと思っております。
最後に、この場をお借りして、
僕の大切な言葉についてお話できたらなと思います。
僕が言葉を扱うとき、頭をよぎる大切な言葉、それは、
「言葉は心を越えない」です。
僕がカラオケでよく歌うCHAGE and ASKAの曲の一節でもあり、
ブランディングやコピーライティングを生業とする人間としても、
忘れてはいけないよなと日々繰り返し思う、この言葉。
初めてこの言葉に出会ったとき、結局、言葉はどこまでいっても、
「人と人との間に生まれる感情、つまり『心』を越えられない」ということに、少し悲しくも深く納得したのを覚えています。
弱りゆくじいちゃんが、
家のベッドで横になりながらつぶやいた、
「叶うなら、もうちょっとでええから、生きていたかったなぁ」とか。
大人になって、母と飲んだ帰り道、
母から照れくさそうに言われた、
「よかったわぁ、あんたをここまで育てられて」とか。
これまで何度ケンカしたか数えられないような友達が、
上京する僕に言った、
「何が起きても、俺はお前の味方だから」とか。
僕が大切にしているいくつもの言葉たちも、
こうして文字にしてしまうと、なぜか急に陳腐に見えてしまう。
それでも僕たちは、
そのとき出会った言葉を大切なものとして持ち続けます。
言葉にしてしまうと陳腐化してしまうのに、です。
その理由を僕は「言葉をひとつのきっかけにして、
その時の感情や空気感を思い出すため」なのではないかと思っています。
それはさながら、
「当時の感情や空気感を思い出す『栞』のようなもの」であり、
「それらを閉じ込めた部屋に入る『鍵』のようなもの」でもあるのではないか。
こんなことを考えていると、今回、ことばの赤い糸展で
「誰かが大切にしている言葉」を「展示物として扱うこと」は、
「大切な言葉を単純なテキストとして陳腐化してしまうこと」になってしまうのではないかと迷い悩む夜もありました。
それでもこの展示を開催した理由は、
仮に展示される言葉自体があなたの「運命のことば」にはなれなかったとしても、「誰かの運命のことば」に触れることをきっかけに、これまであなたが既に出会ってきた「運命のことば」と、もう一度出会い直すきっかけになり得るのではないかと考えたからです。
この展示で、新しい「運命のことば」と出会うことができた人。
この展示で、これまで出会ってきた「運命のことば」と出会い直せた人。
もしかすると、家に帰って、今日のことを思い返す湯船の中で、
「運命のことば」に辿り着く人だっているのかもしれません。
皆さんがいつの日か、
この展示で出会った言葉を「栞」や「鍵」のようにして、
そういえば昔こんな展示があったなと、
今日のことを思い出していただける日がくるとするならば、
僕たちにとってそれ以上に幸せなことはありません。
最後に、
この展示を開催するにあたって、クラウドファンディングで支援してくださった258名の皆さま。
僕たちチームメンバーが出会うきっかけとなる、「企画メシ」という場を作ってくださった阿部さん。
「ぜひここで開催してください!」と前のめりに共感し、力を貸してくださったsoko station 146の実松さん、小田さん、スタッフの皆さん。
開催直前のご依頼にも関わらず、京都からとっても素敵なオリジナルドリンクのレシピを届けてくださった上杉さん。
突然のエピソード寄稿依頼に、快く応えてくださったゲストのオア明奈さん、小山将平さん、5歳さん、田中泰延さん。
一番近くで、最後までこの展示の成功を一緒に信じ、実現まで導いてくれたひがゆき、ひがめぐ、きえさん、ふみさん、モリさん。
そして何より、今日ここに足を運んでくれた全ての方に、心からの感謝を伝えさせてください。
本当にありがとうございました。
ことばの赤い糸展 プロジェクトリーダー 藤田 隼輔
今後のお知らせ
最後に、今後のことばの赤い糸展にまつわる活動についてお知らせです。
【後夜祭、やります!】
前の方でも少し触れましたが「ことばの赤い糸展 後夜祭」と称して、アフターイベントをオンラインで開催します。このイベントは、私たちが1からこの展示をつくりあげたノウハウを、全てさらけ出す!をコンセプトに、NGなしでなんでもお話します。
かなりボリューミーなので、かいつまんでお話ししつ、いただいたご質問やコメントに応じてお話していければと思っています。
日時:7月28日(金) 20:00〜22:00
参加方法:オンライン(Zoom)、アーカイブあり
▼お申し込みはこちらから
【クラファンのリターンお届けについて】
クラファンでご支援いただいた皆様へ、今週末から随時リターンの発送を行います。発送後に、CAMPFIREのメッセージ機能にてご連絡しますので、今しばらくお待ちください!
【アンケートご協力のお願い】
当日ご来場くださった皆さまはもちろん、今後クラファンのリターンでストーリーブックを読んでいただいた方は、ぜひアンケートにご協力ください。
会場で手書きでいただいた「感想ノート」もとっても嬉しいのですが、こちらのアンケートでは「特にどこがよかったか?」や「デザインへのご感想」の欄もあります。
スタッフそれぞれに「ここが知りたい!」というポイントがあるので、ぜひご協力いただけますと幸いです!
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