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夏を終わらせないと
仕事がずっと忙しい。去年の12月から気を抜ける瞬間がない。何?
とは言いつつ、7月くらいからなんとか自分の時間も取れるようになり、8月に2回引っ越ししたりして、気がついたら9月が終わりかけていた。
夏が終わってしまう!! わたしの夏は終わっていないのに!!
夏にやりたいことをそこから詰め込んだら、へんな9月になった。
やりたかったこと①夏の奥多摩に行く(達成)
奥多摩は自分たち世代の夏の学生短歌合宿の場所だった。学生短歌合宿は自分にとってちょっとの緊張とものすごく楽しい時間の思い出があるけれど、(確か)平日に行くことと、自由時間があまりないことから、ちゃんと観光をしたことはなかった。
日原鍾乳洞を中心に、奥多摩をぶらぶら観光した。学生短歌合宿で泊まった宿を見たり、川遊びをした場所を見に行ったり。(川は閉鎖されて水辺まで降りられないようになっていた)
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スーパーマーケットだったところがフードコートになっていたり、少し変わったところはあったけど、夏の奥多摩を取り巻く空気というか、知らない田舎の親戚の家の感じみたいなのが、やんわり漂っていてよかった。また行きたいな。
やりたかったこと②花火大会に行く(未達)
ちゃんと花火大会の花火が見たい。電車からちょっとだけ見るとか、ビルから飛び出た上の方だけ見えるとか、音だけ聞こえるとかじゃなくて、ちゃんと見たい。
と思ったけど、行こうとしていた日に前予定が押して見られなかった。けっきょく駅で音だけ聞いた。無念……。
やりたかったこと③海に行く(ぎりぎり達成)
奥多摩で川遊びをする気満々だったのに、川に行けなかったことから、海に行きたい、もしくは足まで水に浸かりたい気持ちが抑えられなくなった。
外に出たら秋めいていて、これはやばいと思ったので、会社を仮病で休み、江の島に行った。(本当にすみません)
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日差しはあるものの完全に秋だった。ので、夏に〇〇したい、には完全に敗北はしているけれど、江ノ島神社に行ったり生しらす丼を食べた。
この日の奥多摩で行き交う人は、はわたしのような、夏をこのまま終わらせるわけにいかない! という意気込み みたいなのをうっすら感じさせる気がした。「夏終わっちゃうね〜〜〜」と口に出している人もいた。わたしも言った。
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サンダルで膝までざぶざぶ入って行った。ひんやりした水が、あったかい砂を巻き込んで打ち寄せて気持ちよかった。
そのあとは江ノ島水族館に行って、真珠取り出し体験をしました。
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きれいな真珠が取り出せてただでさえ誇らしいのに、スタッフさんがこの真珠の良いところを口々に褒め称えてくれてうれしかった。この真珠は色が白く、均一な色をしていて綺麗で、尾びれ(白くない部分)もあって良いらしい。どの面を残してアクセサリーにするか聞かれて悩んでいたら、スタッフさんが「もしよければこうしませんか?」と提案してくれて、やさしいなと思った。
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江ノ島水族館はウミガメがぱちゃぱちゃしているのが見られてよかったです。
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終わりに
気温的に夏が終わってしまうのに合わせて、なんとか自分の夏を終わらせられた気がします。気持ちが収まった。夏の、というか夏に駆け込んだ思い出の象徴として、真珠のネックレスを大事にしたいなと思いました。