友成好伸先生プレゼンツ 医・歯・薬学部の英語対策!(後編)
(前編)では、英語講師の友成好伸先生に、医歯薬系入試の英語対策のポイントをお聞きしました。
後編では少しアプローチを変え、受験生活の過ごし方について、引き続き先生からアドバイスをいただきます。
Q1.いよいよ受験勉強が本格化する時期ですが、日々のモチベーションを保つ良い方法はありますか?
多くの受験生は「大学に入る」という目的があり、目標に向かって邁進していると思います。
でももちろん、常に順調というわけではないでしょう。
例えば、スランプに陥る、目標に迷いが生じる、思ったように成績が伸びない、といったことが起こるかもしれません。
そういう時はあまり先まで考えずに、小さくても今実行できることを着実に進めることが大事です。
なかなか前に進めないと感じるなら、もう一度戦略を整理してみると良いでしょう。例えば語彙などの暗記について言えば、
・同義語や対義語をまとめる
・同じ語源の言葉をまとめる
・語呂合わせを利用する
・自分のもっている様々な知識と関連づけたり、使用する具体的状況を想定する
・自分で例文を作ってみる
といった戦略は有効です。
こうしたことを主眼において、単語帳や参考書を読み返してみると、自分が今やるべきことは自ずと見えてきます。
ただし、記憶力は疲れていると低下します。上のような方法を試してみても限界を感じるようであれば、思い切って2~3日休むことも必要かもしれません。
Q2.受験が近づくとストレスを感じたり、自信が無くなってしまう人もいると思います。良好なメンタルで受験期を乗り切るためのアドバイスはありますか?
自分の感情を制御することは大切です。
頑張ってきた自分をほめる、適度に音楽を聞いたりする時間をもつ、あるいは深呼吸をする、軽く体を動かすといった簡単なことでも、ストレスはコントロールでき、落ち着いて先に進む意欲が生まれてきます。
同じ目標をもつ友人や応援してくれている周囲の人々とのコミュニケーションもとりつつ、自分の学習環境などを十分に活用できているかも、一度チェックしてみましょう。
それでは最後に、受験生の皆さんに応援メッセージをお願いします。
頑張っている受験生には次の言葉を送ります。
悩み多き受験生には次の言葉を送ります。
友成好伸先生、ありがとうございました!
上智大学文学部卒。医学部専門予備校メデュカパス、東京メディカル学院、クエスト、また都内私立高校で受験生の指導にあたる。医歯薬系だけでなく大手予備校、外国語専門学校、美大予備校、TOEIC講座など多彩な指導経験に基づき、単に英語を教えるのでなく目的に合わせた指導はどうあるべきか日々格闘している。美術鑑賞、現代詩作成、野鳥観察など趣味は広いが、大学受験問題分析もその一つ。美容師免許をなぜか持っている。
『医歯薬系の英単語[4訂版]』(教学社)執筆。