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回想の話

雨だしなぁ…。走れんし、メンテナンスも兼ねて思い出話でも…と。

この自転車、このフレームと出会ったのは、思い返すも懐かしく…というほど前では無いですが、思い出深いことは確かです。

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もともとがっつり乗っていたのは、「KONA ROVE AL」。非常に乗りやすく扱いやすい、アルミフレームのシクロクロスでした。グレードとしてはとくに優れていたわけでは無いですが、SHIMANO Clarisの2x8を装備した自転車で、700x32cの太めなタイヤを履いて、通学や買い物の普段使い。京都から東京までのロングライド。

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後ろの荷台に荷物を満載にして走り回っておりました…。

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一生こいつと走っていられるなぁ…なんて。

そして2016年。シマノにてティアグラのアップグレードが行われ、しかもフルセットで6、7万で揃う!という情報が入り、こりゃもう自分のチャリ組み直してグレードあげるしか無いじゃん!というテンションを上げていた何気ない日。

11、12月だったかなぁ。自身の前方不注意で、車と接触しフレームが大破。トップチューブはへし折れ、ヘッドはひん曲がり、車のガラスは完全粉砕し…多くの迷惑をかけました。

幸い自分以外怪我人はなく、保険にて処理が行われたわけですが…いやー、やもや自分が事故を起こすとは…と自己嫌悪。

しばらく自転車にも乗れず、なんてことはなかったですが。いや自己嫌悪は半端じゃなかったですが。乗らなくなる、関わらなくなるってのが反省とはまた違うなと。

そんなこんながありましたが、不思議なことに自転車はフレーム、フォーク以外全てのパーツが無事で、パーツは全て流用が可能でした。

順序が逆になりましたが、師匠から「フレームから組むことも覚えてみれば?下処理とかもやんなきゃだし。クロモリで探せ。早よ」とのお達しもあり、店のカタログや周りの方々の自転車も見比べつつ、最終的に、「師匠と同じSURLYの、新商品ディスクホールトラッカーにします!」と伝えたのですが。

「お前にSURLYは似合わん。それよか、この新フレームの色が気になる。これとかいいんじゃない?」

「…っすね。俺もそう思います」

…決して、権力や立場に負けたとかではないです。ディスクホールトラッカーが欲しかったのは事実ですが、しかし今にして思えば持て余していたような気もします。自転車旅のみで使うわけでないし。遊び心も残したい、と。

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そして出会ったフレーム。

「RITCHEY ASCENT」

ツヤ消しの、赤というより緋?色をした、素敵なクロモリフレームでした。RITCHEYはアメリカのメーカーですが、このフレームは完全メイドインUSA、では無くTAIWAN。

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だからなんじゃい、要は使うか使わんか、合うか合わんかじゃろ。メーカーだの新商品だのは二の次ヨォ!

てな具合に、部品を次々に移植し、セットになっていたフォークとヘッドセット、シートステム以外は一切元の自転車から流用。

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もちろん組み替えた部品や、この機会にと交換した部品もありますが、かなりローコストで組み替えを行うことができたのです。

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それからはやはり、雨の日も風の日も共に京都を駆けて、引っ越す際も共に手放すことは出来なかった大切な相棒となりました…。という別れと出会いの話。

きたねーな部屋…。

はいそして今。ドロップハンドルばかりもなんだしと、こいつのハンドルやタイヤは気分でちょくちょく変えてきたのですが、そろそろハブ部分やシフター周りが限界値。懐が寂しくだましだましつかってきましたが、流石にもう、な。俺が自転車だったらキレてるな。と感じたため、必要な部品をamaz◯nにて取り寄せ。揃い次第、徐々に変えていきますよー。

過去を振り返る楽しみはもちろん賛同ですが、自転車は一部を除いて基本前にしか進まないものなので。進化の波に、乗っていきますよーっ。

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