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なんて優しくさびしそうな表情何だろう

住んでいる家の近くに数軒の牛舎があります

いずれも牛の市に出され肉になる牛です

近づくと顔を寄せてくる

覚めた目つきは諦めに似たような表情でしょうか

泣くこともなく淡々と生きているようです

ただ黙々と餌を食べるだけの日々

どの牛も優しい表情なのですが同情はいらないよといっている

そこには生きる定めの限られたハカナイ一生を悟り過ぎているのか

産まれて間もない仔牛

産まれてすぐに肉牛になる標識を両耳に取り付けられる

まだ、これから先の生き方をわかってないと思うのに寄って来る

近くにある別の牧場

ここには7~8頭の牛が声を出すこともなく体を寄せ合っています

痩せた牛淋しそうです

近寄ると顔をこちらに向けます、優しさを通り越した淋しそうな目です

何かを訴えているよう

目が希望を失せてしまったようで動こうとしません

乳牛でなく、肉牛となって食卓に並べられる運命を背負っている

生きる希望はひたすら食べることだけ

牛舎といっても北海道などのように広々とした牧草地で育つのでなく、

限られ狭い場所で飼育されています

どこの牧場を除いても大なり小なり牧草地などの自前はありません

運動もままにならずに細々と生きているといった感じです

互いに体を寄せ合うのが小さな運動でしょう

牛は馬と同じように優しい目をしています

どの牧場にいっても必ずといっていいほど寄ってきます…とても可愛いです


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