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道なき森を歩く

涼しい木陰をを求めて道なき森に

歩きはじめは散歩する人たちの歩く桜並木

森の歩きを誘った若いS君は藪の中を歩くのは嫌だ,帰るといいだした

森へつづく確かな道がある

彼は、ヘビが大嫌いだった
「ヘビいるんでしょう」
と聞いたから
「あゝ、この間マムシがいたよ」
と答えれば
「いやです、マムシはいやです。帰ります」
「大丈夫、おとなしいよ」
「いやです。あなたと森を歩くといったら、藪屋と歩くなとんでもない苦労をする、といわれたんですよ」
そういうと、森の入り口ので足を止め帰っていった

道なき森への入り口

また、一人で森を歩くことになった

靴は山用の皮製の軽登山靴
長袖の山用シャツ
見たからには涼しそうにないスタイルかもしれない

辛うじて踏み跡らしき道がある

このような森の中の道を見るとゾクゾクして嬉しくなる

S君とは、信州佐久の金峰山を歩いたときは不平不満はひと言もなかった

ただ、群馬・野反湖から八間山を登って白砂山に向かった際の藪漕ぎに根を上げて「藪歩きは二度と厭だ」といったのを覚えている

藪歩きにあう人とあわない人がいる
好んで藪歩きするバカはタヌキ(私のニックネーム)くらいだ、と友人たちは陰口をたたく

たしかなる踏み跡がある

この森でウサギや狸・狐に出会った
マムシもだ
去年は、シカが走り回っていた

大きくない森だけれど鳥の棲みかともなっている

森がある

道がないと思われるが一歩踏み込むと、先人の歩いた足跡がある

この森で、オオタカやオナガなどの鳥との出会いも

野性の生き物たちとの出会いは楽しい




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