知らなかった!薬用効果がありサラダ・天ぷらなどで食べられるつゆ草を
今が旬の道端に咲く小さな青い花 つゆ草(露草)
朝咲いた花が昼には萎む朝露を連想させることから露草と名付けられたというが一日花ともいわれる
6月から9月にかけて青い花をつける
万葉集には、鴨頭草(つきぐさ)と詠われている
”朝霧に咲き荒さびたる鴨頭草(つきぐさ)の、日長(た)くるなべに、消(け)ぬべく思ほゆ”(2281)
※ 朝露の置いてある所に、盛り過ぎて、一杯に咲いている鴨頭草ではないが、日が夕方になるぬつれて、消え入りそうに、意気消沈して思いこまれることだ
”朝(あした)咲きは 夕べは消ゆる鴨頭草の 消ぬべき恋ひも 我はするかも”(2291)
※ 朝咲いて、夕方には消えて萎れてしまう鴨頭草の花ではないが、消え入りそうに、自分は人に焦がれていることだ
つゆ草は「青茶」といってお茶として使われたり、鮮やかな青色の色素を活用して着物の染め物の原料としても使われいる
★ 昔は、花の汁を衣に擦りつけて染めたが、今は水に浸して染みでた色素を友禅染などの下絵を描くのに用いられたり、葉を潰して出た青い色素を染料にも用いる
花言葉は、尊敬・変わらぬ思い・なつかしい関係などがある
別名に蛍草・帽子花・青花・月草・鴨跖草(つきぐさ)・藍草などがあるが、やはりつゆ草の名がいい
花びらを見ていると一つひとつの花びらにそれぞれの表情があって面白い
開花の時期は6月から9月で繁盛期は7月で8月に入ったが今が旬
誕生花の月は4/12・5/6・6/6・7/6・7/28・8/26
つゆ草は、食用にもなる
食べ方は、野菜独特の灰汁が少なく食べやすい植物
先ず、水によく晒してからおひたし・胡麻和えやみそ和え天ぷら・かき揚げ
などの料理に使う
新芽は加熱せずにサラダにするとよい
手順としては、
① やわらかい葉や茎は生のままサラダに
② ゆでて和え物やおひたし・煮でたしたり
③ 炒め物や酢の物・天ぷらなどに
花も食べられます
サラダやスープに浮かべたり、デザートに添えたり工夫次第で楽しめます
小さな魅力たっぷりの花だが、生薬としてもさまざまの効果が期待できる
薬用として用いる場合は、開花期に全草を乾燥させたものが生薬オウセキソウ(鴨跖草)で、その煎液を解毒・解熱・利尿・感冒・熱性下痢止め・浮腫などに用いる(炭水化物を体内に吸収させることを防ぐ効果が期待でき、ダイエット中の女性や健康志向の方にはおすすめの薬効効果がある
また、正品の砕いたものを外用にして化膿に用いるほか、湿疹やかぶれなどの塗り薬と使うことができ、脳血栓の予防効果にも期待されている
参考資料:
日本園芸協会
公益社団法人 日本薬学会
日本古典文庫 万葉集(河出書房新社)
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