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Z6Ⅲと3週間ほど付き合ってみて
前の記事でZ6Ⅲを買ったところまでは書いた。
では使ってみたらどうなのか。購入前に悩んだZfもZ8もショールームやお店で触っただけで、実際に使っていないので比較はできないのだけど思うところを少々。
ちなみにトップ画像は友人が撮ってくれたもの。
いろんな機能はまだ使えていない
カメラにあるさまざまな機能。今までも正直使いこなせないもののほうが多いのだが、それはこのZ6Ⅲでも同じ。
これまでに使った機能の一つは秒間30コマ。ヒーローの個別撮影の機会にアクションを撮ってみた。それと電子シャッターは積極的に使っている。高速の電車を真横で撮ろうとすると歪むが、流し撮りなんかでは気にならない。部分積層とやらが効いているのか。
元々一番試したいと思っていたのは、フレキシブルカラーピクチャーコントロール。自分なりにコダクロームの色的なものを作ってみたいと思うのだけど、それもまだ手がついていない。動画も撮っていない。
結局のところ、これまでのZ6と比べて進化した部分を多用しているとは言い難い。Zfでも連写以外はある程度できたように思うし、フレキシブルピクチャーコントロールもファームウェアで追加されるような気がする。
持ちやすさ
これも機能といえるのか?だが、Zfではなくこちらを選んだ理由がグリップの存在。
特にこのタムロンの150-600を使いたいがためだったのだが、問題なく使えている。
ボディはZ6と比べると少し大きくなっているのだが、持ちにくいということもなく手に収まる。
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ファインダーは優れている
もうすでに慣れてしまったのだけど、Nikonの美点であるEVFも見え方は文句がない。
こんな逆光でもいろいろ見えていたのでやっぱりZ6より進化している。ただ3週間で慣れてしまったので、もはやこのファインダーが当たり前というか、自分にとってスタンダードになってしまった気がする。
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電子シャッターのメリット
部分積層のおかげだと思うのだけど、多くのシチュエーションで電子シャッターが使える。流し撮りでも使えるのだが、シャッター音がしないことがメリットだと感じたりしている。
自分は流し撮りをする時、シャッター音と振動がすると緊張するらしく、連写をしても2枚目が激しくぶれていることが多い。これを無音にしてみると撮れている実感はないのだが、逆に心が動揺もしないので歩留まりが良くなる。低レベルのカメラマンの感想だがメリットは大きい。
Z8であれば全て無音で撮ることができるので同じことが可能だが、Zfではこれは期待できなかった。
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結局買ってよかったのか
個別の部分ではZfでも十分よかった面も多いし、無理してZ8にしていれば満足できたかもしれない。
ただそれらを全てうっちゃってしまうのがファインダーの出来。被写体によっては背面液晶で撮影もあるのだろうけど、対象が鉄道やヒコーキとなるとファインダーがないと撮れない(自分だけかもしれないが)いわば写真と初めてコンタクトする部分。
そうするとこのファインダーのためだけにZfより10万円余計に出しても良いように思える。Z8よりも小さいことも年寄りの自分にはメリットなので、とりあえず買って良かった、と思っている。あと今回はNikonの中級機下剋上の心意気が嬉しかった。
もちろん、これからニコンのミラーレスを初めて購入するのならZ6Ⅱに24-120のキットはおすすめだし、高画素ならキャッシュバックのあるZ7Ⅱもあり。Z8を買ったらおそらく丸い接眼部だけで嬉しいかもしれないのだけど。
(終わり)