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紅葉に優しく包まれたい

季節は常に移り変わりゆくもので自然の木々がそれを教えてくれます。

去年はイチョウや落ち葉など秋を感じるものを撮らせて頂きました。じゃぁ今年は紅葉かな?と即断でモデルさんに連絡して5日後に撮影することにしました。

私は紅葉を実際に見ていなかったのですが、私に間違いはありません。最近、SNSで紅葉のポートレート写真が続々とアップされていたのですから。

いざ赤々とした紅葉を撮ろうとロケハンに行ったのですが、私の期待は見事に裏切らてしまいました。

責任者でてこい!・・・いや、秋将軍でてこい!

紅葉を楽しみにしておられたマダムも悲しそう。

残念なことに紅葉が赤くなる前に枯れてしまっていました。又は青々と茂っていて時期早々でした。

今回は秋の京都のような紅葉に囲まれた感じの写真が撮りたかったのですが、近場の公園に紅葉はあっても1,2本。

しかも赤くなる前に枯れ落ちてしまって葉がスカスカに。どうやら今年は10月も夏日和の気候で秋を感じる期間が少ないようです。

とはいえモデルさんにスケジュールを空けてもらったので、現在の環境でできる最高のパフォーマンスをしなければいけません。


何とかこの状況を打破する方法はないものか・・・。そうだ、

中望遠レンズでいこう!

ある一定の距離を置いて撮影すれば圧縮効果で紅葉のスカスカが無くなります。

その時夕日が差し込み、枯れかけた紅葉が赤っぽくなりました。

・・・紅葉を透過光で照らせば何とかなるかもしれない。

さて、撮影当日。

あの日の夕日を再現して紅葉をバックライトで照らす。人物はブラックボックス状態にします。

おお、良い感じに撮れたかも。

あとは中望遠レンズに変えて、色香ぶり補正、色相、彩度を調整すると・・・、

さらに枯れかけた紅葉もF2.0で開放気味に撮ります。人物はクッキリ、紅葉はボケて枯れた部分は目立ちません。望遠効果で背景のスカスカの葉っぱも深海のように人物を包み込みます。


綺麗な紅葉はわかった。でも人物はクッキリしなくても良いだよね。

むしろ顔バレしたくないという方もいらっしゃるでしょう。

大丈夫です。顔をバレたくなければもう一つの主人公を作っちゃいえ良いのです。

顔を出さなくても衣装や小物を主役とした構図で、ちょっとお洒落な感じに仕上がりますよ。

今回はモデルさんのコーディネートが素晴らしく、和服は同一色相配色でまとまり感が出ています。イヤリングも秋っぽくマッチしてます。


葉っぱや枝で顔の一部分を自然に隠すことでドラマチックな印象になります。

皆さんはどんな季節の写真を撮ってみたいですか?

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