感じさせる一枚
女性らしい。色香を感じさせる。この女性に会ってみたい!
答えはわかっているけど実際に撮影してみると中々イメージ通りにはならないもの。平面的で、ポージングがぎこちなく、太ってみえてしまう。
撮影時にプロモデルのグラビア写真をスマホに表示させて照らし合わせているのに。意図した通り上手く撮れないものです。
あぁこれが、プロと素人の違いなんだなぁと痛感して以来、教科書やスマホの画像を傍らに置くのを止めました。
この女性に会ってみたい!
そんな「感じさせる一枚」を撮るためにはいくつかのパターンがあります。
追求していくとたどり着く一つの答えが曲線です。
女性の身体の構造上、乳房から臀部にかけて凹凸になっていて、丸みを帯びたS字曲線になっています。
・動きの中でS字を作る
胸を張って背中を浮かせ、足のつま先を立ててもらいました。顔をサイドに傾けるとよりS字が強調されます。
・陰影でスッキリ細く見せる
二の腕が気になるかたは影を付けると細く見えます。
・ボケ味で意図する表現を作る。
単焦点レンズでピントを顔に合わせると手前の足がボケてしまいます。ボケみをもっと強調したかったのでブリッチしてもらいました。そうすることでベッドに押し倒しているシチュエーションを演出できます。脚フェチの方が見ると逆効果になるのでご注意を。
あとは応用で、寝返りをうったり、近くから遠くの物へ手を伸ばしたりと動きを付け加えながらシャッターを切っていれば「感じさせる一枚」に近づくはずです。
但し、実は大きな落とし穴があります。
いくらカメラマンが論理を理解してポージングをモデルに指示したとしても、「作らされた一枚」になってしまします。
「感じさせる一枚」から会ってみたいと写真を見る人に思わせるのも重要です。・・・・でも、会ってその先何をしたいかまで妄想させて頂く一枚が本質だと思います。
会って2度目のオファーがあればモチベーションに繋がりますからね。
撮られる側の表現力のアップも必要とされるので、撮られ慣れている人は「感じさせる一枚」に近づくと思います。
※写真は乙葉さん。いつもありがとうございます。
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