BtoGビジネスに関するnoteを始めます。
はじめまして。赤城(あかぎ)と申します。
現在は個人事業主として、「BtoG(自治体・行政との取引)ビジネスコンサルティング」「補助金活用の支援」を中心に事業を行っています。
このマガジンでは、**「BtoGビジネス」「補助金申請」**と聞くと少しハードルが高いと感じられる方に向けて、私の経験をもとに「正確な手順」や「わかりやすいポイント」をお伝えしながら、一緒に学び・考えていければと思っています。
まずは最初に、簡単な自己紹介とともに、このマガジンを立ち上げた背景・目的をお話しさせてください。もし少しでも気になるところがありましたら、ぜひお気軽にコメントやご質問をいただけると嬉しいです。
自己紹介
就職活動の時期になり「世の中が良くなるような仕組み作りがしたい」という思いから、都道府県庁の総合職公務員を志望し受験し合格することができました。
都道府県庁には10年ほど勤務し、福祉・保健医療・土木部門を経験しました。特に、補助金については予算数十億の事業の統括をしていましたので、思い入れがあります。実際に申請書を処理する出先機関担当者とのコミュニケーションや、エスカレ案件の対応と改善、不適切事案への対応など、大変でしたが全国の都道府県のなかでも相当しっかりやっていたと思います。(会計検査院の検査官にそういっていただけました)
さまざまな部署で経験を積む中で、気付いたことが2つありました。
1つ目は、「行政が仕組みを作り、民間が動く」と思っていましたが、実際は「民間が動いて、行政が後追いで仕組みを作る」のが現実ということです。
2つ目は、既存事業の中には、既得権化した不効率な委託事業が多く存在するということです。
特に昨今は、行政が新たな事業を始める際に職員直営で事業(のコア部分も含めて)が行われることが少なく、外部委託が主流になっています。そのため、事業のノウハウを長年委託している企業(というか問題に感じる案件の多くは職能団体の場合が多い)が事業運営の首根っこをつかんでいる状況になっているのです。
この2つを認識したとき、自分という労働力を行政機関に捧げるよりも、本当に社会課題解決に貢献する取組みをしている企業が、BtoGに参入できるように支援する方が良いのではないかと思ったのです。
現在の事業について
県庁での仕事はとても刺激的で、数えきれないほどの学びをいただきましたが、より直接的に企業や個人事業主の方々を支援してみたいと思い、10年を区切りに独立を決意しました。
現在は、以下を業務としています。
補助金申請支援
BtoGビジネスコンサルティング
入札やプロポーザルへの参加手順、書類づくりのアドバイスなど
上記に関連した、行政領域の記事執筆・寄稿
独立してみると、まだまだ未知のことが多く、私もクライアントさんからたくさんの学びをいただいています。お恥ずかしながら、試行錯誤の連続ですが、そのなかで「なるほど、こういうところで困っておられるのか」と新たな発見をするたびに、少しでもお役に立てたら嬉しいなと思いながら日々を過ごしています。
なぜ“補助金申請”や“BtoGビジネス”をお伝えしたいのか
補助金を活用して事業を加速するチャンスを広げたい
中小企業や個人事業主が新しい事業をはじめる際、「資金不足」という壁にぶつかることがあります。
そんなとき、国や自治体の補助金・助成金を上手に活用すれば、一歩踏み出す後押しになる場合が多いと実感してきました。
ただし、補助金の種類や申請書類の書き方などは複雑な部分もあり、知らないと損をしてしまうかもしれません。
補助金申請経験がない方にとっては「買った後に申請するのではだめ」というのも、驚きなのではないかと思います。
そこで私が持っている行政側の視点や、実務で培った経験が、少しでも皆さんの不安解消につながるようにお伝えできればと考えています。
BtoGビジネス(行政取引)の魅力をより身近に
行政と取引する、いわゆるBtoGビジネスには、「競合が少ない」「安定した受注が見込める」「社会貢献に直結しやすい」などのメリットがあります。
一方、入札資格や仕様書の読み解き方がわかりにくいという声もよく耳にします。私も公務員時代には、書類の読み方や登録手続きの煩雑さに戸惑う方を見て、心苦しく感じる場面がしばしばありました。
このnote1では、そうした行政との距離感を少しでも縮めるために、**「実際の入札手順はどうなっているのか」「仕様書や公募要領を効率よく読み解くコツ」**などを丁寧に解説し、ちょっとした疑問を気軽に解消できるようにしたいと思っています。
情報格差を埋めて、お互いが気持ちよく進められる環境づくり
行政の世界にも、民間の世界にも、それぞれ独特の文化やルールがあります。両者が連携するうえで、この違いが「情報格差」や「伝わりづらさ」を生んでしまうことがあるのです。私自身、行政内部にいた頃は気づかなかったことが、独立してはじめて見えてきたケースが多々ありました。
そこで、公務員としての視点と、民間支援の実務を兼ねそろえた立場として、なるべく平易な言葉で噛み砕きながらお伝えし、皆さんが少しでも安心して行政とのやり取りを進められるようサポートできれば嬉しいです。
本noteの目的
このnoteの主な目的は、**「読者の方と一緒に、補助金申請やBtoGビジネスの学びを深め、わからないところを解決し合う」**ことです。具体的には以下の3つを柱と考えています。
知識の整理・共有
補助金や助成金はたくさん種類があり、どれをどう使えばいいのか混乱しやすいですよね。そこを一緒に整理してみましょう。
BtoGビジネスに興味があっても「入札」と聞くと難しいイメージが先行しますので、まずはイメージをクリアにしていきます。
最新情報のアップデート
行政の制度は年度によって変わる部分があります。私自身も全部を把握しているわけではなく、日々情報を確認しながら学んでいますので、見つけた最新情報は随時シェアしていきます。
もし読者の方から「こんな公募が始まっていたよ」という情報をいただけたら、ぜひみんなで学べる形にして共有していきたいです。
質問・相談のしやすい場づくり
記事のコメント欄やメッセージなどで、ご不明点やご意見をいただければ、可能な範囲で私の経験から答えさせていただきたいと思っています。
私もまだまだ学びの途中ですので、一緒に解決策を模索するような形で進めていければ理想的です。
今後の投稿内容
今後は、定期的に記事を更新し、補助金申請やBtoGビジネスにおける「導入~実践」までの流れを、段階的に取り上げていきます。内容によっては数百円~千円程度の有料記事とする場合もあります。
大まかには以下のようなステップを想定しています。
導入編:まずは全体像を理解する
補助金・助成金の種類やBtoGビジネスの仕組みを、できるだけわかりやすく解説
基礎・準備編:申請・入札に向けた下準備
どの書類が必要? どんなことに注意すればいい? 行政視点ではどこをチェックしている?
実践編:実際の申請ステップや入札参加の流れ
過去事例や具体的なプロセスを共有
採択後の報告手続きや入札落札後の進め方もカバー
応用・発展編:より高度な案件の対策や事業拡大のヒント
高額補助金へのチャレンジ、行政プロポーザルでの企画提案ノウハウ、地方創生案件への参画など
そのほか、読者の方の反応やご質問に応じて随時テーマを追加していく予定です。もし「もう少し踏み込んだ内容を聞きたい」「ここを詳しく取り上げてほしい」などのリクエストがあれば、いつでもお知らせください。
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます。私自身、まだまだ学びの途上で、すべてを完璧に理解しているわけではありませんが、これまでの公務員経験と独立後の支援実績を通じて得た知見を、なるべく噛み砕いてお伝えし、皆さんのお役に立てればと思っています。
もし、「こんな質問、しても大丈夫かな…」ということがあれば、お気軽にお声がけください。お互いにわからないところを認め合い、情報やアイデアを共有し合うことで、より良い答えに近づけるはずです。そうした場を、一緒に作っていけたら嬉しいです。
それでは、次回以降はまず「補助金・助成金の全体像」「BtoGビジネスの基本的な仕組み」についてもう少し詳しく見ていきましょう。どうぞ今後の連載を楽しみにしていてくださいね。これからよろしくお願いいたします。