つげ義春とサメマチオと沼と
noteを始めてしばらくして、サメマチオさんの記事に出会った。
あ、これ好き。ビビビときた。ハマると深く深く潜り掘り込むタイプなのでnoteで読める記事は全部読んで、アマゾンで直ぐに漫画2冊注文した。
いつ読もうかと時を温めていたのだけど、昨日から突然の体調不良(コロナではない多分)寝て1畳起きて半畳の生活を余儀なくされて、ここぞとばかりに布団の周りに本を積み上げて次々読み漁っている。
自分の嗅覚がまだ鈍っていなかったことを知って小鼻をヒクヒクさせてほくそ笑む。面白い。いい。ホームランじゃないけどクリティカルヒットの面白さ。
沢山道草寄り道もしたしババくじも引いて何十年研いできた嗅覚(歳で鈍ったのもあるのかな哀し)で、パッと見てイイと思ったものはほぼ間違いなくイイ。勿論、アレちょっと違うと思うこともあるし、後からじわじわということもあるけど、好き嫌いの選択の繰り返しで、自動振り分け機能の精度が高まって、最近は犬並みに鼻が効くようになってきたみたいだ笑。
詩情があって、余韻があって、絵が描ける方なので絵も付いているけど文章を書かれてもきっといいと思う。バンドが詩もかけて音も鳴らせてずるいのに通底して、文章もかけて絵も描けるから相乗効果で心に訴える。
沼を書いた作品をつげ義春以来読んだ気がする。元夫も沼を歌っていたなあ。私も沼って好きなんだよな。蚊が沸くからってどんどんなくなってるんじゃないかな。海とか川じゃなくて、沼。井戸とかもいいと思う。覗き込むもの。淀んだもの。沈殿するもの。留まるもの。山椒魚なんかもグッとくる小説だ。
長女に見せたら。グググフと笑って読んでいる。よしよしツボにはまったね。
帯に10年にひとりの才能が描く百年の既視感。コピー微妙?10年の孤独に人がグッとくるかな。百年の孤独だからいいんじゃないのかな。その後にフォローして百年の‥って差し込んでるけど。うーん。断固抗議します。宙出版編集部さま。