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JUST WANNA WATCH YOU GROW

性格というより
長年の職業的な習慣
職業病が大きいと思うのだけど

困りごとの相談を受けたとしても
そのケースでその人に対して
現在の公的な福祉の枠組みでは
何もできることがない
万策尽きた
ということは

実はよくある

できることを見つけられる方が稀で
だからこそ
制度を調べたり
関係機関でケースを共有して
自分達の事業所では難しくても
別の関わり方で解決に光が見えないかと
多職種連携、探し続けるのだと思う

また方法はあったとしても
ご本人が希望しないとか
家族の協力が得られないとかで
実際の支援に至らないこともある

常に何か出来ることはないかと思ってしまうし
そういう熱量がなければ
本当に困っているから相談に来られる方の
お話を聞くことなんかできないと思っている

だから

何もできることはないのだと認めるのが苦手だ

自分の負けというと烏滸がましいけど

実は何もできなかったことの方が多いくせに

何かできたんじゃないか
これでよかったのだろうか
というシコリみたいのが
ずっと残り続けて

忸怩たる思いをズルズルと引き摺って
手を放してしまった方や
遠くに行ってしまった方
お別れに手を振ってくださった方のことを
記憶して仕事しているから

家に帰っても
娘が悩んでいたり、苦しんでいたり、ジタバタしているのをみると
何かしてあげられることがあるんじゃないか
何か言葉をかけてあげたら
本人の力になれるんじゃないか

つい思ってしまうけれど

それは本人の問題で
親が手を出したり口を出したりできないところで
彼女が戦っているときには
親はもうただ黙って見ているしかできない

それは子どもが成長している証拠だから
反抗期と一緒で
赤飯炊いて祝うべきことかもしれない笑

けれども
それがもう
もどかしくてもどかしくて
モンドリウッテ倒れそうなんだけど
私が倒れても何にもならないと
思い直すのだけど

ああ母子分離ができていないんだなあ
勝手に一体化してるんだなあと

そんな時に思い知らされる

あの子が苦しんでいると
自分のことのように苦しいというのは

一見美しいけれど
冷静になってみると
結構キモイ
精神的なストーカー入ってる認定だ苦笑

DNA螺旋は半分与えたけれど
その組み合わせは本人だけのもの
血縁関係は確かにあるけど
別の人体で人格であることには変わらないんだ

ただ
夕飯を作り
お弁当を持たせて
いってらっしゃいと背中を見送る

これまでやってきたことが
発揮できるように
後悔が少しでも少ないようにと
努力は裏切らないと本人が信じられるようにと願う夜に

頼むぜ道真さん





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