![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85084044/rectangle_large_type_2_d82f171cda914a2ba282b90ed359ee17.png?width=1200)
Photo by
hanaco_san
耳で見る夢
ビクッとして目が覚めた
4時半だった
ハッキリ聞こえた
言葉にはなっていなかった
低く短い、叫ぶような人の声
左側から聞こえた
鳥はさえずるけど
部屋は朝靄 まだ夜は明けぬ頃
名前を呼ばれたような気がして
飛び起きた
夢にしては現実との境がなさ過ぎて
残る違和感と
なんなんだこれは一体という
離人感というのか
起きたことから自分が取り残される感じ
誰? 何? 何故?
答はない
私はひとり
刻々と変化する美しい朝の空を眺めている
読んでくれる方が
せめて演奏されるその間
美しいハーモニーに包まれるよう祈って
友人に教えてもらったこの曲を
雲がピンク色に染まり
展開してゆく
息を飲むほど美しいパノラマ
バックグラウンドミュージックは鳥のさえずりと蝉の鳴き声
夏の終わりの土曜の朝の記憶を記録にピン留めして