オミクロン襲来
多分今までの新型コロナウィルスの変異種の中でも、ダントツブッチに身近に足音を感じるのが、このオミクロン株だ。
先週末からの一週間で、これまでの一ヶ月分に相当するような、いやそれ以上の感染の報告がメールや電話で相次いで、その情報量にパニック気味になる。保健所から障害者福祉課に感染報告先が変わりましたーとか、感染者があった際の消毒など臨時緊急な費用に対する補助金申請ーとか重要なメールチェックの合間に、
東京都担当)あのー来年度のパンフレットに掲載する施設名の件でー社会福祉法人と、施設名の間に空欄をと前回確認のお電話を差し上げた件でー実はですねー校正編集を経まして、社会福祉法人と施設名の間は空欄なしというかたちで進めさせていただいておりまししてーそれで問題なかったか確認のお電話なんですがー
私)……。全く何の問題もありません!引きつり笑顔。よろしくお願いしますぅー。(あるって言ったら、どうすんだよ怒。と一人ツッコミ入れたけど)
なんて、そんな無駄なことに時間かけてそれが仕事で給料もらえる人がいるなんて羨ましい。
施設に人を集めて預かる立場上、最初の1年は気も狂わんばかり、命を預かる責任の重さに押しつぶされそうで、彼方此方に相談したり、意見を求めたり、四方八方に手を伸ばして助けを求めてあがきながら、1日、1日。それだけ重ねてやってきた。
割と何でもまず最悪の事態を想定して最初はワーワー騒いで、出来ないとか、無理ですとか、あちこちに助けてーと救難信号を送るタイプなので、しょうがかないなあ、頑張れよ、やればできる子だよと助けてくれる人が周りに沢山いる。大丈夫、やれているよ、間違ってない、自信をもって、責任はもっと上の人に預けてあなたはあなたの持ち場だけでいいエトセトラ。暖かくなだめられて、う、う、う。やってみます。と腹を括り渋々やっているうちに不思議に軌道ができて、心配してたような最悪なことは起きることなく、仕事を全うできていたりする。
勿論職場の同僚や、利用者には不安がったり、投げだしそうになる気持は絶対に見せない。だって嫌じゃない。船から船長が一番最初に逃げ出したら。誰がそんな船に乗るかいな!
今夜も不安がないというとウソになるけど、このウイルスは未知なんだから専門家の言ってることだって根拠はないんだ!誰も踏んだことのない新雪の上を歩くようなもの。やれることをやって、嵐が過ぎ去るのを頭を引くして待つしか無いのだと、唇キュッと噛んでいる。