見上げてごらん
煉獄の友とまたまたまたしてもサイゼリヤで
あーでもないこーでもないと愚痴りあって
くだらないことばかり言ってはゲラゲラ笑いあった夜に
ふと帰り道
橋から西の夜空を見上げると
見かけぬ明るい星が二つ
煌々と輝いているのに気づく
あれえ
こんなところに星ってあったかなあ
東京のネオンに負けないで瞬けるのは
一等星級でないと無理で
その数も知れているから
ちょっと星に興味がある人なら
ギリシア神話を読んだ人なら
ロマンチックな人なら
きっと名前を挙げるのは
そう難しいことじゃない
オリオン座のペテルギウスとリゲル
おおいぬ座のシリウス
小犬座のプロキオン
ふたご座のポルックスの方
ぎょしゃ座のカペラ
おうし座のアルデバラン
違うな
ううう、ちがうちがうそうじゃなーい笑
ちがーうだろーの方もあるけどね
自分なかの星空のイメージと
実際に目にしている星空がリンクしない
なんだろ軽い違和感
地図にない感じ
でもド文系なんで
それ以上の科学的な考察はできないし知識もない
頭の片隅に星空がコビリついて
琉金みたいにヒラヒラ尾をさせて
数日が経過し
また見上げる夜空に明るく瞬く二つの星
なんだろこの脳内バグる感じ
変なもん見ちゃったなーって思うけど
腑に落とせない
またシコシコト写真にとって胸に収める
ふと今夜スマホのお知らせに
金星木製大接近!のニュースが流れる
ん!?
ランデブー!
何年に一回なのか
百億光年に一度なのかは
知らないけれど
赤毛が二つの一等星と思い込んでいたのは
なんと惑星だった!
恒星だったら動くはずがないし
だから星座を羊飼いたちは空に描いたんだ
動かないハズの恒星が
日々近づいていることへの違和感を
夜空を見上げて
視覚としては感じているんだけど
赤毛はバカだから惑星が接近しているとは気づけないで
絵的に感じる違和感をただ抱えてバグって
ナンカおかしいなあって
モヤって友人に星の写真を送りつけては
言語化できないワンダーをなんとか
伝えようとしていた笑
さっき、氷解した笑
ああ、惑星が近づいていたんだ
なんて書いては見ても
なんでそうなってるのかはさっぱりわからない笑
ただ、金星と木星が近づいていることに
空を見上げて気づいていたことが
赤毛的には大発見で
いやお前が気づこうと気づくまいと
星は瞬き、惑星は軌道を行くのだよと
神様にさっき笑われたとこ笑
光のことを書いたら
音も必要