プチ里子のススメ

ゲロを吐かないように止めてる感じ。
あー食事中の方がいたらごめんなさい。
つまり内側から内臓機能みたいにモヨオス衝動。
お風呂を掃除しながら
書こうと浮かんでくることを忘れないように
旋回させて反芻して記憶につなぎ止める。
もう少しで掃除終わるから待ってて!私!笑

さて。さて。
母の話。
というか幼少期の私と母の話を少し。

小学校上がる前だから3歳のイヤイヤではないし
第二次反抗期?には早い気がするが
私は恐ろしくコマッチャクレタ幼稚園児で
母親と口論して言い負かして論破して母親を泣かせるほどだったらしい。

すっかり子育ての自信をなくした母は
私を里子に出したらしい。
らしいらしいが続くのは
私にはその記憶は定かではないのです苦笑

預け先は、母の高校の同級生で
ピースボートに乗ってイスラエルのキブツという
世界中からヒッピーの集まる集団共同コミューンに向かい
その船上で知り合ったデンマーク人と国際結婚し
彼が日本の某私立大の教員の職を見つけたため
日本で暮らす、わかりやすく言うとオノ・ヨーコみたいな人のところだった。
(オノ・ヨーコは財閥の令嬢だけど)
ここではWちゃんと呼んでおく。

彼女の家でどう過ごしたのかは全く覚えていないのだけど
1つだけはっきり覚えているのは
白い壁に2人寄りかかって足を投げ出して座り
ーチコちゃんは、足が長いね。大きくなったらジーパンが似合うよ。
とニッコリ笑って言ってくれたこと。
それだけ。
因みにこの当時のジーパンは、Uniqlo が日常にありふれた現在とは異なり、ヒッピーとか理由なき反攻に代表される、若者たる何かをシニフィエするアイテムだった。(チコ注)

暫くして恐る恐る私を迎えにきた母にWちゃんは一言
ーチコちゃんは、とーってもいい子だよ。大丈夫。
とだけ言って私を家に帰したらしい。

たったそれだけで
母は子育てに自信を取り戻し
私はジーパンの似合う大人になることを楽しみに
大きくなった笑。2人とも単細胞で良かった。今でもジーパンは大好きだ。

デンマークで陶芸を勉強し、
日本でも作品を発表していたWちゃんの
私は展示の際の発送アシスタントで
五百羅漢の展示の時は一個一個包んで開いて並べてまた包んで
気が狂うかと思ったけど
これも五百羅漢のうちなのかもしれないと
黙々と銀座奥野ビルの冷たい床に座って作業した。

Wちゃんからは生前形見分けもいただいていて
彼女が1番大好きでずっと手元に置いていた
作品を我が家に飾っている。家宝だ。

子育てに行き詰まることは絶対に誰にでもある。
その時に自分や家族に抱え込まずに
どうか外に扉を叩いてみてほしい。
ちょっとした休息や、風が通り抜けるだけで
現実はなにもかわらなくても
気分が変わり、目の付け所が変わる。

だれか、信頼できる友人に、里子のススメデス。

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